米国共和党の大統領選挙予備選で、トランプ前大統領の勢いが止まりません。
ニッキー・ヘイリー氏も善戦していますが、トランプ陣営の域を上回る事態にはなっていません。
世界は、もしもトランプ氏が再び大統領選挙で勝利した場合、どうなるかと戦々恐々としているようです。
彼の、いわゆるすごさは、今までの価値観の逆を実行する怖さではないでしょうか。
米国がNATOから離脱する。
台湾支持を止め、自国中心を加速させる。
日本との同盟関係を解消する。
核の増強を図る。
ウクライナ侵略への軍備支援をゼロにする。
ガザ地区のイスラエル統治を支持する。
中国、ロシア、北朝鮮との国交を強化する。
地球温暖化対策は無駄だとして、石炭火力を推し進める、などなど。
つまり、刹那的自国第一主義を達成するため、各国との安全保障上の付き合いをリセットしたり、米国内の製造業を再生するため、世界との貿易を減らしていく等、極端な政策を押し通すことが予想されるわけです。
ただしそれは、高い確率で予想されるわけではないですが、しかし無視できないことではあります。
その意味で、予測不能とされるわけです。
人の運を良くする考え方として、根拠のない自信感を持つ、というのがあります。
トランプ氏は、まさにこのことを実践していると言えます。
その意味では、運のいい人となるかもしれません。
しかし、周りを不幸にしての考え方は、やはりバランスはとれず、結果的には 自分自身を不運に導く事にもなりえます。
今年の11月の本選まで、いやでも関心を持ち続けることになりそうです。