昨今の日本の医療を見てみると、保険制度の関係もあって一定のフォーマットの元で動いているように思えます。
所謂、患者さんの寿命の長さは医師の知識量で決定されているように見えます。
私はよく大病の方を連れて巡礼に参ります。
大病されている方は勿論、自分の病の回復を願い手を合わすのですが、私たちもその人の病が少しでも良くなるように祈ります。
また、本人の希望があれば特別な祈祷もします。すると不思議なことがよく起こります。
言ってしまえば、医療の領域以外で大病が綺麗に治ってしまったりしてしまうのです。
私はその不思議な現象が仏教の観点で錯覚に陥っていないかを判断したい為、近代医療の道にどっぷりと足を踏み入れた訳なのです。
そうして色々な患者さんや色々な大病の治療方法に出会わせてもらった結果、単に医療による標準治療をした場合と、標準治療に加えて仏教的祈りや祈祷をした場合とでは明らかに病気の予後が違うことが判ったのです。
今の時代、未知たる病気も含め大病や難病に対しては、医療と仏教のコラボレーションこそ大切だと理解しました。