近ごろ身体が硬直して力が入らないから更年期障害かなぁーと言っておられる方が居り、少しの間様子をみていると、今度は握力まで低下し、ご本人は自覚症状を感じていませんでしたが、些か会話もゆっくりとなっていたため、私は慌てて専門医に診てらうよう勧めました。
驚いたことにALS疑いという難病の診断をされたということでした。
ご本人はその病名にあまり理解が追いついていない様子でしたので、こちらで説明を補足し、当方の医師と相談した上で最近治験もされている歯髄幹細胞培養上清液による治療を補助的医療として開始することにしました。
一時は手の痺れや握力低下が大幅に改善されたので、ご本人は安心して本来の治療と針治療に切り替えました。そうして約三週間程経過した頃、「助けてほしい」と連絡が入りました。聞くと、歩けなくなってしまい自宅で二回ほど転倒してしまった。
また、主治医の診断も当初の疑いから確定に変わり、自身の気持ちもかなり落ち込んだ状態でした。
早速当方の医師と連携して幹細胞培養上清液の濃度を上昇したものを準備してご本人の元に訪問しました。
つい最近までは普通の人と変わらず私のところに訪れて来てくれていたのに、たった一か月で普通に歩くこともままならずになってしまう、ALSという病の本当の怖さを知りました。
何よりご本人が一番辛いことは言うまでもありません。
私たちは今後も難病等で苦しんでおられる人たちに寄り添って活動していきたいと思います。