きゃりーの対外的な発信能力は無視できない規模になってきている。ここで、日本政府のクールジャパン戦略とタッグを組むべきかという問いが生じてくる。
考えたいのが、政府ときゃりープロジェクトにとってのメリット、デメリットである。国家ブランディングを考えた際に、政府にとってはメリットが上回るのではなかろうか。原宿発のポップカルチャーが母体で、伝統的な日本文化とは程遠いかもしれないが、このプロジェクトは、日本文化が時折見せる、創造と革新という精神性の現代的発露である。政府にとっても海外に発信したい魅力的なイメージだろう。こうした芸術表現を政府が後援することで、表現の自由と多様性を尊重する、懐の広い国というメッセージも暗に伝えられよう。
きゃりープロジェクトにとっては認知度のさらなる向上というメリットがあるだろう。しかし、政府が支援することで、「官製クールジャパン」の匂いが漂うことはデメリットでもある。仮にクールジャパン戦略に協力するとしても、べったりの関係は避けて、程よいお付き合い程度にしておくのが望ましいのではなかろうか。