あいさつ | 泉福寺ごえんさん日記

泉福寺ごえんさん日記

真宗大谷派の寺院こ住職をしております。
何気ないことや、思ったこと感じた事を書いてます。
普段のごえんさんでごじゃります。

朝の挨拶は

 

「おはようございます」

 

これは省略されたもので

 

「お早くお起きになりまして、ご健康おめでとうございます」

 

てな言葉が短くなって

 

おはようございますになった。

 

最近じゃ「ございます」もつけないか~!

 

「こんにちは」は

 

「今日はすばらしい日ですね」が省略。

 

「こんばんは」は

 

「今晩はいい夜ですね」が省略。

 

もっと短くなって「オッス」

 

「オッス」は「おはようございます」の

 

最初の「お」と最後の「す」だけに

 

なってしまったもの。

 

「ら抜き言葉」が氾濫するのも当然だ。

 

「さようなら」は

 

漢字で書くなら「左様なら」となる。

 

接続詞として使われていた言葉で

 

「それならば」の意味となる。

 

「さようなら」は「左様ならば、また会いましょう」が

 

省略された言葉である。

 

「おやすみなさい」は昔は宿の主人が

 

使っていた言葉である。

 

自分が寝るのに相手に対して

 

「なさい」という命令形を使うのは奇妙。

 

宿の主人がお客に言うような

 

「ゆっくりとお休みになってください」という

 

丁寧な夜の挨拶が省略されて

 

「おやすみなさい」となった。

 

挨拶じゃないけどよく使う言葉で

 

「いいえ」がある。

 

「いいえ」の語源は古語の「否」。

 

否定の「否」である。

 

この「いな」がなまって「いえ」になり

 

そして「いいえ」となった。

 

「いな」の言葉をもっとさかのぼると

 

「な」の一文字にたどりつく。

 

古代日本は否定することを

 

「な」の一文字であらわしていた。

 

「ない」 「なし」 「なかれ」とか

 

「・・・するな」といった「な」のつく否定語は

 

全てこの「な」から生まれたものである。

 

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