妹尾昌俊 アイデアノート ~学校づくり、地域づくり、人づくり~ -31ページ目

妹尾昌俊 アイデアノート ~学校づくり、地域づくり、人づくり~

ちょっとしたアイデア、どんどんシェアします。
たくさんの学校や地域活性化の取組を見てきた経験や、4人の子育ての中での喜怒哀楽から、
よのなかがもっと面白くなるヒントをノートします。
☆学校づくり×地域づくり
☆子どもが大きくなったら語り合いたいこと など

最近文庫になった東野圭吾『禁断の魔術』は一気に読めました。福山雅治さんが好演するドラマ「ガリレオ」シリーズです。僕はこれまで映画・ドラマばかりだったのですが、今回初めて小説を読みました(この本の話はまだドラマ化されていません)。

※以下ではネタばれはいけないので、内容には触れません。

東野さんが帯で”ここに登場する湯川学は「シリーズ最高のガリレオ」だと断言しておきます。”と書いておられますが、ん~、ちょっと言い過ぎな気も(PR戦術としてはいいでしょうね。なんか何度も閉店セールと言っている店と近い気もしないではありませんが)。でも、十分楽しめたのはたしかです。
ちなみに、読むときに、ガリレオの主題歌がずっと頭の中でリフレインしてました。

本作品はミリテリーという感じはあまりしません。ただ、パズルのように、あるパーツと別のパーツがだんだんつながっていくのは、爽快感があります。東野さんは、数式をいったん解いた後、いくつかにバラすような手順で本を書いているのではないか?などと推測します(どっちがガリレオなんだ?)。野暮ですが、どこかで聞いてみたいものです。

登場人物の描き方が軽めと言いますか(浅いなどというとエラそうなので躊躇しますが)、なぜこういう行動をしたのか?もうちょっとあってもよいのかと思いました。この点では、やはり「容疑者Xの献身」のほうがよいのではないかと推測します。まあ、このへんはむずかしいところなのでしょうね。あまり描くと、すっと読めませんし。

もうひとつ感じたのは、文章が非常に短くて端的です。これもテンポよくすーっと読めるコツなのでしょうか?たとえば、こんな感じ。

建物に足を踏み入れると懐かしい臭いがした。薬品が混ざり合ったような臭いだ。初めて来た頃は抵抗があったが、慣れてくると気にならなくなった。むしろ頭が冴えるような気さえするのは、この場所で会う相手の影響か。(p.70)

一文が20、30文字しかありません。文が4つ。たとえば、この個所は、次のような文章(文を2つにしてみた)でもよいのですが、ややテンポが変わり、やはり、上記の元の文章のほうがよいことがわかります。

<一部改変バージョン>建物に足を踏み入れると、薬品が混ざり合ったような懐かしい臭いがした。
初めて来た頃は抵抗があったが、この場所で会う相手の影響か、慣れてくると気にならなくなり、むしろ頭が冴えるような気さえする。

ちなみに、この文章では、主語が省略されているのも、テンポをよくしています。しかし、そのために、野暮かもしれませんが、臭いをしたや頭が冴えると感じたのは誰かは不明瞭です。この個所では、草薙なのか、内海なのか、どっちでしょう?

話がそれてきましたが、小説も、映画(きっとそのうち映画化されるでしょう)でも相当楽しめると思います、警視庁側もみんな出てきますし。そのときは、探偵と科学を愛する長男といっしょに観に行きたいです。

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