今日は振り替え休日をいただき、一番下の子どもの保育園説明会に行ってきます。
ところで、学校マネジメント関係の記事を読んでいたら、組織設計には3タイプあるという話が載っていました。(露口健司先生の「学校に求められる『組織』とは何か」、教職研修2013.6)。少し自分の理解を加えて紹介すると、
①離散型組織:ナベブタ型、企業等でいうと、おそらく、究極的なフラット組織。
これは一人ないし少数のトップマネジメント層に、フラットに部下がずらっと紐づいている組織です。
学校でいうと、校長・教頭(副校長)をのぞいて、みんな教諭ということで横一列なので、通常はこのナベブタ構造だと言われます。
②統制型組織:ピラミッド型、企業等でいうと、官僚制組織または機能型組織。
これは、通常の官僚制で、トップマネジメント層から階層的に部下が紐づく組織です。社長→部長→課長→課員といった感じ。
学校でいうと、主幹教諭や主任教諭をつくって、マネジメントラインを階層化しようとする動きがこのタイプに近いです。
③分散型組織:企業等でいうと、おそらくプロジェクト型組織
ここでは、プロジェクトチームを中心に走らせて、そのチームリーダーに相当程度の自律性、裁量を与えます(リーダーシップの分散化)。
学校でいうと、校務分掌や学年集団などのチームが自律的に活性化しているところは、これに近いと思われます。
(各々について図が載っていて、これを紹介したほうがわかりやすいのですが、ここでは割愛します。)
先生の説明では、各組織の特徴として、①離散型組織は個業、②統制型組織では統制、③分散型組織では協働が強いとされています。たとえば、①の離散型では、小学校で各学級担任が自律的に活動して、学年や学校全体での活動が薄くなるようなケースがあり、個業的というわけです。
モデルなのである程度の単純化はやむを得ないとしても、しかし、話はそう簡単ではありますまい、と感じます。①のタイプであっても、トップが統制強くやることは可能だし(とくに小規模校では)、②の統制型は部門間の役割分担が明確で、いわゆる縦割り組織ですが、各部門が強くなって、本社機能の統制がつかないなんてことは、企業や行政ではよく聞く話です。
組織のタイプ別に一定の傾向や特徴はあるのでしょうが、なかなか言い切れない部分もあり、難しいところです。
それで、話はかなり飛躍するのですが、古代ローマの統治、ガバナンス構造を見ていて、ひょっとすると、この3タイプでいうと、③分散型に近いのでは?と思いつきました。
古代ローマ帝国は、時代により多少変遷はありますが、おおざっぱに理解すると、同時代の中国のような、中央集権、統制型国家、官僚制の発展した行政とは異なるように見えます。実際、皇帝周辺の中央政府と考えられる官僚は数百人という規模だったそうです。参考までに、今の東京都の職員数は一般行政職で約1万8千人です(これについて多い、少ないと言う他意はありません)。
なぜそれであの広大なローマ帝国が運営できたのか、不思議ですが、その背景・要因のひとつとして、属州との関係やイタリア内の地方行政では、地方分権的、もっと言えば丸投げ的であったといいます。各属州に特徴や仮想敵国、備えがあり、企業活動等とスケールはまったく異なりますが、まるで、プロジェクトチームが生き生き動いているような構造にも見えます。
その一方、軍事は集権的でしたし、道路や橋梁などのインフラ整備も集権的にやりました。
このような分権と集権の並列(合わせ技)は、今でいうと、アメリカやドイツのような連邦制に近いのかな?と思います。こんど、歴史好きの友達か専門家に聞いてみたいです。
組織タイプごとにそう話は単純化できない、と自分で言っておきながら、ローマの話までするのは少々乱暴だと思いますが、いろいろなことにモデルは当てはめてみて、その可能性と限界を探るのは面白いと思いませんか?
写真は古代の幹線道路
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E5%BB%BA%E7%AF%89
