さて、大分、遅くなってしまいましたが、ナンバー2922のブログにも書いた通り、19日に府中~東京競馬場で、 3歳牝馬クラシックレース第 2弾である、「第85回優駿牝馬(オークス)競走」〔2400m・芝(Bコース)・東京・GⅠ・18頭〕が行われました。
 

 

 

 

予想印の予想などは、毎度の事ながら、ナンバー2922のブログに書いたので省きますが、一昨年や昨年のような、絶対的な核(コア)となる馬は、今年はいないかなもだけど、中心となる馬は何とかいるかもしれない。 だから、場合によっては下克上の可能性もあるかもだけど、「桜花賞」上位組なのが?、それともトライアルを使った馬が、どこまで踏ん張れるのか?。 12日の「ヴィクトリアマイル競走」同様、曇天くもりながらも馬場状態は「良」と馬場コンディションが良い状態で、今年も行われた形となりましたが、生憎、午後からクリニック病院に行く用事があって、リアルタイムで見る事は出来なかったけど、果たして、今年の「樫の女王」に輝いたのは?。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


と、いう事で、今年の「樫の女王」に輝いたのは、単勝 2番人気に支持された番のチェルヴィニア[牝3](55.0kg クリストフ・ルメール騎手騎乗)で、タイムは 2分24秒 0でした。
 


レースは、予想通り、番のショウナンマヌエラがハナを奪い、番のタガノエルピーダが、すかさず番手を奪おうとするが、アウトに振った番のヴィントシュティレがスーッとタガノを交わし番手に上がり、ショウナンに絡んで行く形で、 1コーナーから 2コーナーを回る。 向正面に入って、改めて先頭から見て行くと、ショウナンとヴィントがやり合う形で並びながら後続馬を離して行く。 10馬身くらい離れた 3番手はインにタガノ、アウトに番のランスオブクイーンと 8枠の 2頭が並ぶ形で追走し、番のクイーンズウォークが 5番手を進み、すぐ後ろに 6頭くらいが固まっている。 番のラヴァンダ、番のアドマイヤベル、番のサフィラ、差がなく番のミアネーロ、番のステレンボッシュ、チェルヴィニアが追走して行く。 その後ろはインから④番のパレハ、番のコガネノソラ、番のライトバックが続き、ライトのアウトから番のホーエリート、インから③番のエセルフリーダ、番のサンセットビューが続き、最後方はレジェンド~武 豊騎手が騎乗する、番のスウィープフィートの順番だ。
前半1000mの通過タイムが57秒 7と昨年よりも 2秒 3速い展開で進み、勝負所の大欅を通過した所では早くもショウナンがバテてしまって番手に下がり、ヴィントが先頭になったが、後続剤も差を詰めていく。 ランスが 3番手に上がり、タガノとクイーンズが並ぶ形で 4番手争いを行い、後はインからミアネーロ、ラヴァンダ、アドマイヤ、サフィラ、ホーエの 5頭が固まり、更に、その後ろにステレン、チェルがギアを入れ替えつつ、ゴーサインを出す形で、 4コーナーを回って、最後の直線に。
直線に入った所で、最内のヴィントがバテてしまい、ランスが先頭に立つ。 インからタガノ、アウトからクイーンズがギアを入れ替えて追い上げを開始しつつ、府中名物のダンダラ坂を上がって行く。 ランスとタガノの間からラヴァンダとステレンがスッと追い上げて来たが、脚色はステレンの方が上で先頭に立つが、大外からチェル、スウィープ、サンセット辺りが更にギアを入れ替えて追い上げ、クイーンズのインからラインも忍び寄って来る。 残り200mの地点ランスを含めた 5頭が並ぶ形で秘術を尽くして競い合う。 最内のステレンが先頭だが、脚色は同じで何とか粘り込もうとするが、チェルがクイーンズのスリップストリームを使って一気にグイッと末脚を伸ばしてステレンに迫る。 ステレンも「桜花賞」馬の意地を魅せて抵抗するが勢いはチェルの方が上で、ゴール手前でステレンを交わしてトップでゴール。 ステレンは 2着に敗れて 2冠ならず。 表彰台の一角争いはランスとクイーンズの間からラインがグッと前に出て、キッチリと 3着を獲り、クイーンズが 4着、重賞競走&GⅠ競走初挑戦のランスが 5着入賞となりました。では
優勝したチェルは前走の「桜花賞競走」ではバウルジャン・ムルザバエフ騎手が騎乗して13着敗退だったものですから、今回は主戦であり「優勝請負人」~クリストフ・ルメール騎手が騎乗するとはいえ、おそらく、入賞圏内には入る可能性はあるかもだけど、優勝するとは思ってなかったから驚きました。
「アンカツ」の愛称で親しまれている、元騎手の安藤勝己さんも、チェルが前走13着敗退からのリベンジを晴らして優勝した事について「(馬の調子も)良くなってたんやろけど、ルメール騎手(に乗り替わった事)で、ここまで変わるんやね。 2番人気に推したファンも上手い。」とコメントしたくらいでしたんで。
レース後、鞍上の「優勝請負人」「勝つ自信はありました。前走での彼女の競馬はあまり良くなかったですが、(彼女の)ポテンシャルは高いと思って、自信を持って乗りました。1600mで優勝していましたし、今回は2400mだったので、最初は『軽い騎乗』がしたかったです。3~ 4コーナーまで我慢したかったです。直線はすごく良い脚で伸びてくれて、本当のチェルヴィニアを見せてくれました。」とコメントし、その後、「(自分自身はドバイで)怪我をしましたが、関係ないですし、騎手の生活にはある事ですが、(先月に他界した)藤岡康太騎手と、康太騎手の家族は、もっと大変だったと・・・。」ともコメントをしていました。

恒例の全着順。 (←左から、着順・枠番・馬番・馬名・性齢・負担重量・騎手名・タイム・着差・コーナー通過順位・推定上がり3Fタイム・馬体重・調教師名・単勝人気)

01 6緑 ⑫ チェルヴィニア 牝3 55.0 クリストフ・ルメール 2:24.0  12-9-9-10 34.0 482(-6) 木村 哲也 2
02 4青 ⑦ ステレンボッシュ 牝3 55.0 戸崎圭太 2:24.1 1/2 9-9-9-12 34.0 458(-4) 国枝 栄 1
03 7橙 ⑭ ライトバック 牝3 55.0 坂井瑠星 2:24.4 1 3/4 15-14-13-15 34.1 476(+6) 茶木太樹 3
04 1白 ② クイーンズウォーク 牝3 55.0 川田将雅 2:24.4 クビ 5-5-5-4 34.7 522(+8) 中内田充正 5
05 8桃 ⑱ ランスオブクイーン 牝3 55.0 横山和生 2:24.4 ハナ 3-3-3-2 34.9 436(-4) 奥村 豊 14
06 7橙 ⑬ スウィープフィート 牝3 55.0 武 豊 2:24.6 1 1/2 18-18-16-12 34.5 466(+2) 庄野靖志 4
07 3赤 ⑥ サンセットビュー 牝3 55.0 三浦皇成 2:24.8 3/4 16-16-16-16 34.4 450(±0) 新谷功一 15
08 2黒 ③ エセルフリーダ 牝3 55.0 武藤 雅 2:24.9 1 1/4 13-14-16-16 34.5 468(+4) 武藤善則 11
09 5黄 ⑩ アドマイヤベル 牝3 55.0 横山武史 2:25.0 クビ 7-7-6-6 35.1 484(±0) 加藤征弘 8
10 4青 ⑧ ホーエリート 牝3 55.0 原 優介 2:25.0 クビ 17-16-12-6 35.2 460(±0) 田島俊明 13
11 5黄 ⑨ ラヴァンダ 牝3 55.0 岩田望来 2:25.1 クビ 6-6-6-6 35.2 466(±0) 中村直也 12
12 3赤 ⑤ コガネノソラ 牝3 55.0 石川裕紀人 2:25.2 3/4 13-13-13-12 35.0 448(±0) 菊沢隆徳 7
13 7橙 ⑮ サフィラ 牝3 55.0 松山弘平 2:25.3 3/4 9-9-6-6 35.5 448(+16) 池添 学 10
14 1白 ① ミアネーロ 牝3 55.0 津村明秀 2:25.3 ハナ 7-7-9-10 35.3 476(+4) 林 徹9
15 2黒 ④ パレハ 牝3 55.0 田辺裕信 2:25.3 アタマ 9-12-13-16 34.9 422(±0) 新谷功一 17
16 8桃 ⑰ タガノエルピーダ 牝3 55.0 ミルコ・デムーロ 2:25.8 3 3-3-4-4 36.1 440(+4) 斉藤崇史 6
17 8桃 ⑯ ショウナンマヌエラ 牝3 55.0 岩田康誠 2:30.7 大差 1-2-2-2 41.3 466(-4) 高野友和 18
18 6緑 ⑪ ヴィントシュティレ 牝3 55.0 北村宏司 2:33.8 大差 2-1-1-1 44.9 466(+4) 古賀慎明 16

タイム
ハロンタイム 12.4 - 10.8 - 11.5 - 11.5 - 11.5 - 12.1 - 12.8 - 12.9 - 13.4 - 12.2 - 11.5 - 11.4

上り 4F 48.5 - 3F 35.1

コーナー通過順位
1コーナー (*16,11)-(17,18)2,9(1,10)(4,7,15)12(3,5)-14,6,8-13
2コーナー (16,*11)=(17,18)-2,9(1,10)(7,12,15)4,5(3,14)(6,8)13
3コーナー 11=16=18,17,2(9,10,15)(1,7,12)8(4,5,14)(3,6,13)
4コーナー 11-(16,18)(17,2)(9,10,15,8)(1,12)(7,5,13)14(4,3,6)

さて、今年はチェルヴィニアがキッチリと「桜花賞」惨敗のリベンジを晴らして「樫の女王」にも君臨した形になりましたが、まずは、 2着表彰台に入ったとはいえ、 2冠達成とは成らなかった、番のステレンボッシュでしたが、現状、出せるポテンシャルは出し切ったとは思いますが、直線で先頭に立った時点では余力は残ってなく、ペース維持が精一杯の状態だったため、最後の最後でチェルヴィニアに差される形になったと思います。
鞍上の「winning keiba」の美浦支部長~戸崎圭太騎手は「返し馬からいい感じでした。1~ 2コーナーはタイトでしたが、冷静に走れていたと思います。直線では前も開いてスムーズでしたが、前に一頭いましたね・・・。」とコメントしてましたが、これではどうしようもないといった所でしょう。

次に「桜花賞競走」に続いて、またも 3着表彰台となった、番のラインバックでしたが、今回は後方に位置して直線で一気に捲っていく作戦を取って行きましたが、直線ではチェルが決めたコースを一気に追い上げていったのに対し、ラインは空いてるスペースをくまなく掻き分ける形で行ったものの、最後の最後でクイーンズとランスの間に挟まれてしまい、そこでロスした分が痛かったかなと。 鞍上の坂井瑠星騎手は「レース前のテンションは変わりませんでしたが、実戦ではしっかり折り合ってくれました。勝ち馬をマークして運べましたし、最後も脚を使ってくれました。上位は強かったのですが、よく頑張ってくれました。」とコメント。 アンカツさんは表彰台に入った 2頭について「ステレンボッシュは鞍上問わずで文句なしの安定度。桜花賞組のレベルを中心になって示した。ライトバックは競馬にいって勝負強い。アスコリピチェーノを交えて『秋華賞競走』で決着をつけてほしい。」とコメント。

更に、 4着に入った、番のクイーンズウォークは、今回は中団よりも前のポジションにいて機を伺い、直線でもポテンシャルを最大限、引き出す形に持って行けれたのは良かったと思いますし、ひとまず、「桜花賞競走」よりはポジションを 4つ上げれたので、一応の成果は出たと言っていいでしょう。 鞍上の「アイスマン」~川田将雅騎手も『桜花賞競走』とは違ってしっかり走れました。素晴らしい走りが出来ました。」と、現状では満点に近い走りではと評価するコメントを。

また、 5着入賞を果たした、番のランスオブクイーンですが、今回、入賞圏内に入った馬の中では唯一、「桜花賞競走」に出ていない馬ではありましたが、重賞競走&GⅠ競走初挑戦だった事を考えれば頑張ったかなと思います。 序盤は 5番手を進み、 4コーナーでは表彰台圏内の 3番手まで上がりましたが、直線では、ある意味、我慢比べ的な感じになった感もあり、そうなると重賞競走を経験しているライバル勢の方が一枚、上手だったかもしれませんか。
鞍上の「カズ坊」こと横山和生騎手は「難しい所のある馬ですが、調教も返し馬も含めて、リズム良く走らせる事が出来ました。この馬の能力は出し切ってくれたと思います。距離も大丈夫です。」と、ポテンシャルの高さを感じたと思わせるコメントを。

その一方で、「桜花賞競走」で 4着に敗れ、今回はリベンジを狙った、番のスウィープフィートでしたが、「桜花賞競走」同様、最後方に位置しつつ、 4コーナーでは少しだけポジションを上げて直線で追い込んで来たものの、幾分か、伸び脚を欠いた形で、最後はランスとの入賞圏内バトルに敗れた形の 6着敗退に。 鞍上の「レジェンド」~武 豊騎手は「折り合いはついたし、道中も良い感じでした。4コーナーでも良い感じで回って来れましたが、最後は伸び切れなかったです。若干距離が長いかもしれません。」とコメント。 現状では2400mという距離が長かったかもしれないですが、一夏を越して、2000m戦の「秋華賞競走」で、どこまで成長しているかでしょうか。

後、トライアル「フローラステークス競走」を制した、番のアドマイヤベルは終始、中団に位置しながら、結局、ポジションキープが精一杯の形の 9着敗退に。 見せ場を作る事なく終わった感がありましたが、鞍上の「タケ坊」こと横山武史騎手は「壁を作る事が出来ませんでしたが、リズム良く運ぶ事が出来ました。最後は思ったよりも(追い出しを)待たされました。切れ味勝負になったのは厳しかったです。」とコメントし、瞬発力勝負では分が悪いという感想を持った感じです。

それ以外の関係者のコメントを見たのですが、やはり、やりたい競馬は出来たものの、距離が長いために結果を残せなかったとか、展開に向かなかったとか、色々とありました。
競馬ファンの方が全頭のコメントをまとめたのがありましたので、アドを掲載します。

 

・「第85回オークス」騎手コメントまとめ

後、お馴染み、霞 券五郎先生の動画も。