高校野球を観てきた。
6年前に、自分が保護者会長をやっていたウチの次男の母校。
この夏は、シード校になっていて、初戦を勝っての今日の試合。
相手は、伝統の強豪校で夏に強い古豪だ、ここの監督も次男がお世話になった。
6年前、指導者として同じベンチにいた二人が監督として敵味方に分かれて戦う試合なのだ。
東京に住む次男も観戦に来たし、球場では当時の選手たちの顔をあちこちで見かけた。
自分もスタンドで当時の保護者会副会長だったお父さんと再会して、あの頃の思い出を語り合いながら一緒に観戦していた。
試合は1対1で最終回へ…。
表の攻撃で、チャンスを逃した次男の母校。
裏の攻撃で、相手のチャンスに代打の選手が出てきた…。
選手紹介資料を見ると、この選手は相手チームの主将だった。
3年生にとって、負ければ高校野球が終わる夏の大会。
保護者にとっては、子供の野球に一喜一憂する時間が終わる大会…。
そんな最後の大会で、最後になるかもしれない試合で、ここまで試合に出てなかった主将が代打で出た…。
このシチュエーションに、この選手の気持ちや選手の親の気持ちを考えると、何だか打たれそうな気がした…。
そして、その予感の通りになった…!
外野を転がって行く打球…、本塁に走って来る選手…、ベンチから飛び出した相手選手たちの歓喜の輪…、そして守備位置やベンチ前で泣き崩れる次男の母校の選手たち…。
応援していた次男の母校は負けてしまったが、心動かされる試合だった…。
春季大会でベスト8に勝ち上がり、春の選抜日本一校と接戦をした次男の母校は、この夏結構本気で甲子園出場を狙っていたと思う。
試合後、泣き崩れている選手たちを見ると、監督にも声をかけられなかった。
勝った相手チームの監督が一人でいるのを見つけたので、挨拶に行った。
「良い試合でした。最後、キャプテンが素晴らしかったですね…」と言うと、「良く打ってくれました…」と、監督の目に涙が溢れてきた…。
大会まで、それぞれチームでそれぞれのドラマがあるだろうと思う。
そこにどんな出来事があったのかはわからないが、これでこのチームは次へと勝ち上がったのだ。
そして、次男の母校チームは、夢への挑戦が終わった…。
知人関係者との挨拶を終えて、帰ろうと歩いていると、次男の母校チームの保護者が大きなダルマを車に積んで片付けている姿があった。
おそらく、保護者も夢叶うその時を願って用意した願掛けダルマだろう。
夢は叶わなかったかもしれない…。
でも、本当に良い試合だった。
こうして、全国で様々なドラマが展開されている。
グランドの選手や応援席の懸命な姿を見ていると、もうそれで心打たれて涙が出てくる…。
夏の大会、あと何回か観戦に行けるかなぁ…。
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