プーチンの獅子心中の虫プリゴジン | 大放言・毒を吐くブログ アメーバ版

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※内紛間近?

ウクライナ侵略戦争を続けるプーチンだが、国内からも公然とそれを批判する声が出てきている模様だ。プーチンの思い通りにならない戦局に対する不満が高まっているのだろうか?どうやら例の民間軍事請負会社「ワグネル」がその火種になりそうな雰囲気の様だ。現状で内紛勃発となればロシアは四分五裂し、ウクライナ侵略どころではなくなり、プーチン失脚に繋がる可能性もある。どうせなら是非ともそうなってプーチンには裁きを与える事になって貰いたいものだが。


※謀反を企んでいるのか?

「ワグネル」のトップであるプリゴジンなる者はSNSでロシア正規軍を

「陣地を捨てて敗走している」

とか、

「一部地域でウクライナ軍が反撃に成功している」

などと批判したり、ロシア軍の劣性を認める発言を繰り返している。また、ロシア軍が弾薬の補給をしてくれないと不満を公言したりもしている。「ワグネル」はウクライナ侵略戦争においてロシア軍の前面に立っていた筈だが、その前線指揮官の要望に応えられない程ロシア軍は物資に困窮しているのだろうか?そうなればロシア軍の瓦解は時間の問題とも言えそうだが…

※結局はそれに尽きる。

だがプーチンがプリゴジンの要望に応えられない、と言うか応えないのには別の理由もあるのではないか?と言う推測もされている。「ワグネル」はロシア軍の前面に立っているものの、当然ウクライナ軍の反撃を受けてそれなり以上の死傷者を出している。当然その当人なり家族への補償問題が付いて回る訳で、このまま死傷者が増加するのであればその問題は「ワグネル」の根幹を揺るがす可能性が高い。プリゴジンが不満を持つ理由である。プーチンもそれを知らない訳ではないのだろうが、既に片手間で片付けられる問題でもなくなっているのだろう。プリゴジンの要望に応えていては国家財政をも逼迫するレベル、となれば実際にはウクライナ侵略どころではなくなっているのではないのか?だがここで手を引いてはプーチンには何も得る物はない。だから侵略して戦果を上げる事でしか局面を挽回する手段はない。だから躍起になっているのと同時にプリゴジンの不満に対処しなくてはならない、と言うジレンマに陥っているのだろう。

要するにプーチンにとってプリゴジンは最早

「いつ自分に牙を剥くか判らない」

危険な存在であるとも言える。しかし今此処でプリゴジンを暗殺でもしようものなら「ワグネル」はその瞬間瓦解し、それはロシア軍の瓦解にも繋がる。だからおいそれと手を出す事も出来ない。その意味ではプリゴジンはプーチンにとって「ゼレンスキー大統領より厄介」な人物であるとも言えそうだ。つまりプリゴジンに要求通り弾薬を補給すればそれを用いて自分に牙を剥く、とプーチンは懸念しているのではないのか?と言う推測だ。

一方でロシア軍元大佐のイーゴリ・ギルキンらが創設した民間団体「怒れる愛国者クラブ」もプーチンを公然と批判しているそうだ。ギルキンに言わせるとプリゴジンは

「非合法の武装集団を操る危険な存在」

だそうだが、要するに「ワグネル」は国際法上の「軍隊」ではないのだから国際法上では「単なるテロ集団」でしかない。そんな存在に頼るプーチンのどこに正義があると言うのだろうか?尤もギルキン自身2014年にウクライナ東部で298人が死亡したマレーシア航空機撃墜事件で殺人罪に問われ、オランダの裁判所から終身刑を言い渡されている、ロシアから出れば「お尋ね者」であり、どの口が言っているのか?レベルだが、プーチンの様な独裁者にとって「テロ」程恐ろしいものはない。その意味でもプリゴジンはプーチンにとって「獅子心中の虫」でしかないのだろう。扱いに困る訳だ。

言い換えればプーチンがプリゴジンをどう扱うか?と言うのは今後のロシアを占う重要な指標となりうる。勿論それに関わらずウクライナが自国を守るために反撃する事、そしてそんなウクライナを支援する事は不変だが、ある意味プリゴジンはキーマンであるとも言えそうだ。我々からすれば「内紛→共倒れ」が理想だが、果たしてそう都合良くなるだろうか?コイツの動向はこの侵略戦争終結の為に注目する必要がありそうだ。