※最悪…
岸田首相が韓国を訪問して尹錫悦との首脳会談を行った。支那北朝鮮情勢など日韓の協力が必要な事はあるとは言え、その根幹部分に何ら手を加えずに表面上の関係改善を図って一体どうするつもりなのか？この人の外交センスの無さが如実に表れた訪韓であった事はこの時点で確実である。
※一体何しに行ったのやら？
岸田首相は尹錫悦との共同会見で所謂徴用工問題に関して
「当時厳しい環境のもとで多数の方々が苦しい、悲しい思いをされたことに心が痛む思いだ」
と言った。発言は個人としての立場での物だとの事だが、そもそも徴用自体は当時の法体系では合法的な事であり、また炭鉱などで業務に従事するのは誰の目から見ても、誰がやっても重労働である事は明白である。そこで奴隷的に労働力を搾取されていたのであればまだしも、給料支払い体制や社会保障制度も存在していた事は残された記録から明白である。しかも朝鮮半島での徴用は245人でしかなかった事は戦後の調査で明らかになっている。終戦後の混乱で給料が受け取れなかったと言う事例は多数発生したものの、それらの問題を一挙に解決したのが日韓請求権協定である。従って日本がこの件で韓国に負い目を感じる要素は皆無なのである。そういう認識を持って行かない時点でおかしい。
その上「韓国をホワイト国に復帰させる」とか、「福島第一原発の処理水海洋放出に関して韓国の専門家を参加させる」など尹錫悦へのお土産には余念がなかったが、如何に岸田首相が尹錫悦にシンパシーなり友情を抱いているとしても日本の首相として日本の国益に資する事をするのが当然であり、それはそういう個人的事情より優先するべき事は論を待たない。即ち「竹島を取り戻す」「自衛隊機への火器管制レーダー照射事件の落とし前を付けさせる」「科学的根拠に基づかない不当な輸入禁止措置を撤回させる」「反日教育の撤廃及び常識的な考証に基づく歴史認識を持たせる」等の事案を行わせて始めて日本がそれらの措置が行えるのだ。手順前後とはこういう事を言う。
※岸田文雄がそれに該当する。
公私混同、と言う疑いさえ出てくるレベルの愚劣な外交であり、そういう事で何一つ成果を上げない以上、この訪韓は成功失敗を論ずる以前の問題として「無意味」結論して良い。つまり「時間と経費の無駄遣い」以外の何物でもないと断言して良いのだ。それが判らない時点で岸田文雄の外交センスのなさは明白である。これが長年外相をやってきた経歴の持ち主の外交なのである。その無能、無為無策は筆舌に尽くし難いレベルである。
確かに安全保障、と言う観点では日本の安全保障政策は日米同盟が主軸であり、対支那、北朝鮮ではそのアメリカが「日米韓の連携」を前提にしている以上、日本としても歩調を合わせなければならない部分はある。そういう意味では日韓関係の改善は双方「アメリカへの土産、若しくは義務履行」とも言えるが、その安全保障での連携に必要な前提条件からして日韓は成り立っていない。「自衛隊機への火器管制レーダー照射事件」で韓国から謝罪を引き出す事はその「一丁目一番地」であり、不問に付して良い話ではない事は明白だ。それも出来ずに何が「韓国と安全保障政策で連携」だと言うのか？それ以外にも特に対北朝鮮では日本海の呼称や竹島の扱い等、連携出来る前提条件は何一つない。「日本海」と言うのは国際呼称なのだから、韓国の言う「東海」なる呼称を認める理由など最初から存在しないし、竹島が日本領なのは国際法上明白な事である。そういう国際常識に適合しない独自の呼称なり地図を使う韓国とどう情報を共有して連携出来ると言うのだろうか？
※自分の担当した合意を守らせる位させろ。
また尹錫悦は文在寅のアホが白紙化した慰安婦合意をどう順守するのか？と言う言質一つ取っていない。言うまでもなくその慰安婦合意は岸田首相が当時外相として合意の形成に尽力した事案だ。尹錫悦から合意順守の言質を取らない時点で「自分のした仕事に責任を持てない」と言っているに等しい。そんな奴、総理大臣どころか普通の会社の上司ですら認めたくない様なレベルだが、現在日本はそういうレベルの人間が総理大臣なのである。これをどうにかしない自民党もどうかしているとしか思えない。
そしてマスゴミ。表面上の関係改善は好意的に報道してもそういう問題点は指摘しない。こういうおかしな外交で国益を棄損する首相の愚行を批判してこそ連中が言う「政権監視」なのだが、そういう事にはならない。マスゴミの報道には騙されない様にする事だ。
いずれにしてもこの訪韓及び首脳会談が無意味である事は小揺るぎもしない。「シャトル外交復活」とか持ち上げているマスゴミは愚の骨頂であると言っても過言ではない。やはり岸田文雄には首相の椅子は重過ぎる様だ。自民党に本気で国益を考えて行動出来る人材が居るのなら早急に岸田下ろしをして真に国益を考える事の出来る人物を総理大臣にして頂きたいものである。が、それに耐えうる人材を首相に出来るのだろうか？自民党は目先の選挙結果に浮かれてこういう本質を見失うと下野と言うしっぺ返しをいずれ食らう事になる。その時確実に「悪夢の民主党政権」以上の悪夢が日本を襲う事になる。そうならない事を切に願う。