当然のガーシー除名とそれを批判する愚 | 大放言・毒を吐くブログ アメーバ版

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※除名は当然の結果。

昨年の参議院選挙で当選して以来、一度も正当な理由なく国会に登院する事がなかったガーシーなる議員、15日の参議院本会議で除名が決定した。ガーシーとやらは参議院議長が除名を宣言した瞬間に国会議員としての身分を失った。こんな不誠実な輩でも支持する人間がいる、と言う事実は不可解でしかないのだが、除名処分そのものは当然であり、正当なものである事は論を待たない。


国会議員への懲罰として除名は言うまでもなく最も重い処分である。現憲法では3例目との事で72年ぶりと言うのだから余程の事がない限りここまでの処分がされる事はないのは容易に理解出来る。過去の除名理由としては予算案審議で反対討論を行ったにも関わらず採決では賛成に転じたとか、先に議場での陳謝処分が課せられたのにそれを拒否した、と言うものだそうだ。勿論「国会に一度も正当な理由なく登院しなかった」などと言う理由での除名など前代未聞の事である。

※国会法5条。

コイツが国会に一度も登院しないどころか日本国内に居なかったのは本人が暴露系YouTuberとして有名人のある事ない事喋って逆に名誉毀損で刑事告訴され、警察の捜査が始まっているからである事は容易に想像出来る。国会議員には不逮捕特権があるが、それは会期中の話であって国会が閉会していれば普通に逮捕可能だ。しかも国会会期中であっても逮捕許諾請求がされ、コイツが所属していた参議院が同意すれば国会会期中であっても逮捕可能になる。要するにコイツが逮捕されない為には日本国内にそもそも居場所はない、と言う事である。

勿論そんな事が「国会に出席しない理由」として認められる筈もないのは論を待たない。コイツの所属政党の幹部は

「国会法に『国会議員は国会に出てこい』と書いてあるが、そんな隅っこに書いてある法律なんて国民は知らない。メディアはガーシー氏が当選する前には一言も言わず、後から『国会に来ないのはおかしい』というのはおかしい」


等と言っているそうだが、国会法は当然国会議員としての活動の基礎中の基礎であり、国会議員であるからには守って当然。一般企業で言う就業規則だ。如何に有名な大企業であってもそこの社員でもない限り就業規則を知らないのと同様に国会議員でもない一般国民が国会法の規定を知らないのも無理はないし、如何なる主義主張を掲げようが国会議員と言う身分を与えられた以上、国会のルールに従うのは当然なのである。それが判らない、と言う時点でこの政党の認識は疑ってかかるべきであり、こんな政党など存在そのものが迷惑でしかない。その意味では共産党や立憲民主党より始末が悪い。面白半分、遊び半分、おふざけ感覚でこんな輩や政党に投票した人間はその行為を存分に恥じて貰いたいものである。


※まさにそれ。

そもそもこの政党自体、「ルールを守る」と言う基本的な事がまるで出来ていない。NHKを糾弾してその改革を主張するのは結構だが、そういう主張をしたからと言って受信料支払い義務を免れる事は出来ない。自分達の理屈を並べ立てて受信料支払い拒否するのが正当化されるなら法律など作っても意味がない。コイツら政党を名乗っているクセにその活動場所である国会の存在意義を否定している様なものなのである。どの政党を支持するのも個人の自由だが、こんな政党を支持する前にそういう基本的な事は認識しておいて貰いたいものだ。

本人も本人で自身の言動に疚しい事がなく、名誉毀損で刑事告訴されても反証可能だと言うのであれば堂々と日本国内でそういう活動も出来た筈だ。日本の警察の捜査の及ばない国外に居続けるのはそれが出来ないからでしかない。そう見られても何も言えまい。本人はやたら屁理屈捏ねていたが、それら全て「自分達の理屈で公的な決まりを否定」と言うのがその本質である。コイツらは知らないのだろうが、世間ではそれを「我儘勝手」と言うのであってそれ以外の何物でもないのである。

コイツが先の参議院選挙で獲得した票は30万票と言われる。コイツを除名する事でそれだけのコイツを支持した民意が無視される、と言う批判もあり、本人もその様な主張をしていた。確かにそういう側面はあり、またコイツが獲得した票数は他党のタレント議員より多かったりするのもまた事実だが、他の議員もまた同様に一定の民意を受けて当選して議員になっている訳で、参議院としての意思表示は間接的な「その議員を選んだ主権者たる国民の総意」でもある。そしてそれによる多数決は民主主義の基本中の基本とも言えるルールであり、そこに至るまでの手続きに何ら瑕疵はない。コイツ等はその最低限のルールすら弁えていない。つまり政治家以前に社会人としての根幹からして問題がある集団でしかないのである。こんな実態を目の当たりにしても尚、コイツ等を支持すると言う考えがどうかしているレベルなのである。

政治家を選ぶ、と言っても殆どの国民は投票する人物やその対抗者の人間性など殆ど知らないに等しい。が、この様な事件やその対応等からそれらを垣間見る事が出来る。そういう部分にもしっかりと目を向けて政治家を選ばないとこの様な輩に税金を無駄遣いする羽目になる。表面上の美辞麗句に惑わされず、国民がキチンと人間を見て政治家を選ばないと第2、第3のガーシーが出てくる事になる。そうならない為にも悪い意味の知名度があるだけの馬の骨やそんなのを担ぎ出す政党そのものも政治に関わらせない様に我々国民がしっかりしなくてはいけないのである。