韓国は「財団肩代わり案」を正式に提示する事が出来るのか? | 大放言・毒を吐くブログ アメーバ版

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※こんな解決案をまともに提示出来るの?

所謂徴用工問題で韓国側が「解決案」として提示する事が予想される「財団肩代わり案」について韓国国会で公開討論会が行われた模様だ。だが、傍聴席から怒号や野次が飛ぶ殺伐とした雰囲気で行われた模様。これではこの案を韓国政府が正式に提示する事は難しいだろう。…この案ですら日本は「条件付き」での受け入れを「検討」と言うレベルなのに。尹錫悦にとっては重い決断になりそうだ。


※こういうやり取りも公表したのか?

この公開討論会で怒号や野次が飛び交ったのは「被害者の意向が反映されていない」「日本からの謝罪と賠償がない」と言う点に尽きるだろう。韓国ではこの点は「譲歩出来ない一線」となっている模様だが、そもそもそれが間違いである事を韓国政府はキチンと説明したのか?

この件で韓国政府が自国民に説明すべき点は多々あるが、幾つか挙げるとすれば

・下交渉の段階で日本は個人補償を提案したが一括請求したのは韓国側である事
・日韓請求権協定で受け取ったカネには自称元徴用工への補償金も含まれていたが、韓国政府がそのカネを別用途に流用した事
・そもそも徴用自体、当時の法体系で合法であり、それを後から覆す事は出来ない、と言う事
・日本側の記録では朝鮮半島での戦時徴用は245人でしかなかった事
・件の大法院判決も国際法を一方的に覆すものであり、対外的には無効である事

等々。要するに韓国政府は日本に対して詐欺同然にカネを請求し、自国民に対してはカネを横領したに等しく、謝罪を求めるべきはこの点である。見方を変えれば韓国政府は自分達が過去に犯した背信行為、犯罪行為を隠蔽したいだけでしかない。その尻拭いを何故日本側がしなくてはならないと言うのか?それは「単なる甘え」でしかない。「騒げば日本がどうにかしてくれる」と言う暗黙の前提がそこにあるのだ。それこそ口で何を言っているかに関わらず「親日」行為そのものだが、韓国人にはそれが理解出来ない様だ。哀れ。

※行くも地獄、退くも地獄の尹錫悦。

これでは尹錫悦がこの案を正式に提示する事は難しいだろう。日本側の条件を呑む呑まない以前の問題である。強行すれば間違いなく国民の猛反発を喰らって政権はレームダックと化す。国民情緒を気にしてこの案以下の内容しか提示出来ないのであれば日本がそれを受け入れる可能性は限りなくゼロであり、日韓関係改善の目は無くなる。どっちを選んでも尹錫悦には地獄だが、この件は尹錫悦がやらかした訳でもなければ、拗らせた訳でもない。どの道地獄しかないのであれば開き直ってこの件に関する韓国政府の恥部を明らかにしてみてはどうか?過去の政権の闇を暴き、関係者を追及するのだ。それこそ韓国人が大好きな「積弊清算」劇場そのものとなり、国民の目線を逸らす事が出来る可能性はある。尹錫悦としてはそこに賭けるしか道はないだろう。

仮に巧く行けば国際法を遵守する事が出来、対日関係改善のきっかけにも出来るし、過去の政権、特にこの問題を拗らせた文在寅政権を追及する事で国民の反発を逸らして対外的、国民向け双方から批判を巧く回避する事が出来る。このまま「どちらもハズレくじ」と判っている二択よりも乾坤一擲の賭けに出る方が活路を開ける。尹錫悦にその決断が出来るのかどうか?そこが最大の問題なのだが…?

いずれにしてもこのままでは尹錫悦はこの案を正式に提示する事は難しいだろう。従って日本がここで動く事はないのだが、岸田政権なだけに日本側も油断はならない。やはりここで毅然とした対応の出来る人物が首相として対応する必要がある。一見簡単そうに見えるが、この件、岸田首相には荷が重い案件だと言える。