週刊新潮が報じた財務省の福田事務次官の「セクハラ疑惑」、公文書書き換え問題で批判を浴びる中で正に「泣きっ面に蜂」そのものである。本人は財務省の調査に
と、否定しており、名誉毀損で新潮を訴えると言うが
「事実ならアウト」
なのは論を待たない。野党が批判を強めるのは必然だが、与党からも厳しい声が出ている。
この問題に対する麻生財務相の対応も批判を呼んでいる。
として、更に記者団の
「顧問弁護士でない方に調査依頼をすべきではないか?」
と言う質問には
「公平性に欠けるのではないか?」
と言う質問には
と、強気、とも取れる対応をしていた。これには
と、批判する声が閣僚からも出ているが、実はこの様な指摘もされているのである。
週刊新潮は疑惑の「証拠」として福田事務次官の発言、とされる音声データを公開している。それをデジタル分析した所、
声の主が福田事務次官である可能性は90%以上、だそうだが、
「異なるシチュエーションで録られた物を合成」
している可能性が浮上しているのだ。…大きく報道はされていないようだが。
また、テロップと実際の発言にも
と、言う「誤り」を指摘する結果も出ており、この結果が正しいとすれば、
「データは捏造」
「新潮の誤報または捏造報道」
と言った疑惑にも繋がるのである。
と、しつつもこの様な対応をしている、と言うのは
「証拠の録音データの捏造の可能性」
を認識しているからではないだろうか?それを前提に財務省の対応を見直すと納得の行く部分も出てくる、と言えるのではないだろうか?
当初からセクハラ被害者は「記者」だと言われてきたが、
「何故自社報道でなかったのか?」
と言う声は出ていた様だ。例えば「最初から被害者が存在しない」のであれば自社報道など出来る筈もないし、「私が被害者です」と名乗り出る事も出来ない。それを見越しての対応だとすれば…?
少なくとも麻生財務相がこういう時に非常識な対応をする様な人物ではない事は確かだろう。ここで「セクハラ疑惑がクロ」であれば事務次官更迭どころでは済まない。野党が麻生財務相の辞任を要求するのは必至で、どう見ても財務省は致命傷、政権にもとばっちりは確実である。結果、「麻生財務相辞任」なんて事態になれば安倍内閣崩壊にも繋がりかねない。また、「セクハラ」となれば世間は確実に被害者に味方する。そこまで見越した「倒閣運動の一環」だとしたら…?
「音声データの合成」
が事実であれば新潮は「ガセネタを掴まされた」か「朝日新聞以上の捏造報道」を仕出かした事になる。消滅すべきは財務省より週刊新潮、と言う事になるが、そこまでの覚悟は出来ているのだろうか?いずれにしてもこの一件、冷静に考察し、事態を見極める必要があるのである。