3月11日(水)、コロナウイルスによる自粛の続くなか野田村の追悼式は献花のみで行われました。

 海の見える献花台に白い菊を納めたとき、発災から綴られてきた思い出が一つ、ひとつその時の心を伴って捲られていくようでした。

 悲しすぎて涙も出なかった朝、無力さに手を握り締めた日々、届けられた優しさに涙が溢れた午後、今となっては全てが大切な時の紡ぎものです。

 ”のだ千年の松”ブログ開設に力を貸して下さったスノーマンさん、郵送される原稿をアップし続けて下さった小原隆史さん、そして今日までお付き合いくださいました皆様に心から御礼申しあげます。

 ”のだ千年の松”発足当時からの夢でありました海岸保全林の植栽は2018年、2019年と2年に渡り、600本の苗木をもって終了しました。

 8日(日)は海を隔てた”ほくほく会主催”のNYでの追悼式に参加させて頂き、発災からの感謝をお伝えすることができました。

 ”のだ千年の松”発足時に描いた夢の成就をもって”のだ千年の松”のブログを終了させて頂くことにしました。

 身勝手な満足で申し訳ないのですが、明日からは新しいステージに向っての一歩を踏み出していきたいと思います。

 10日の帰国と共に開かれた新しい扉の向こう側にどんな世界が待っていてくれるのか、全くの未知数ですが希望を胸に歩いていきます。

   今日までのお付き合い

 本当に、ほんとうにありがとうございました。

 

      のだ千年の松  代表 坂本 久美子