欧州連合のグリー水素普及戦略が困難に直面している。
再生可能エネルギー由来のグリーン水素は割高で、価格が下が
らなければ利用は増えない。一方で、利用が増えなければ供給
を増やせず、価格が下がらない。「鶏が先か、卵が先か」のジ
レンマに陥っている。
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欧州各国がグリーン水素の活用に積極的に取り組む背景には、
EUが近年矢継ぎ早に表明した一連の環境・経済政策がある。
その先駆けになったのが2019年に打ち出した成長戦略で、
2050年までに温室効果ガスを実質0にすることだ。
さらに背中を押したのがロシアによるウクライナ侵略だ。天然
ガスなど露産化石燃料への依存から脱却が喫緊の課題となる。
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課題は高い目標と現実のギャップだ。最大の理由は、グリーン
水素の価格の高さにある。省エネ由来のグリーン水素の生産コ
ストは、化石燃料由来のグレー水素の3倍以上だ。需要側は割
高なグリーン水素の利用に二の足を踏む。
・
日本には優れた水素関連技術を持つ企業が多い。水素ビジネス
で後れを取らないよう、グリーン水素の生産・利用・ルール策
定をリードしようとする欧州の動向を見極め、先手を打つこと
が世界戦略上重要となる。
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