筋トレには病気予防や心の健康を保つ効果がある。
東京都のＹさん（６６歳）は中高年専門の個人向けトレーニングジム
に月６回通っている。８年前少しでも長く自分の足で歩ける体力をつ
けるために、背筋や太ももを鍛えるトレーニングを始めた。すると２
～３ヶ月で体の調子がよくなった。「以前は片頭痛と肩こりがひどか
ったが、今は健康そのもの。新陳代謝がよくなった」。
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同ジムを運営するＥさんは、姿勢が悪くて肩こりになったら背筋や
腰、腹筋を鍛えたりする。見栄えよりも、体が痛くなりにくく、故障し
にくい体作りを促している。最新の研究で、筋トレは健康維持にと
ても大切だとわかってきた。筋トレは好き嫌いの問題ではなく、病
気と闘う上でも効果的だ。
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英国の３０歳以上の８万人を対象にした研究では、筋トレを週２回以
上した人は、やらない人に比べがんの死亡リスクが３１％下がり、す
べての死亡リスクも２３％減った。最近は筋肉が動く時に分泌される
「マイオカイン」という物質の効果がわかってきて、がんの予防や血
糖値の改善、免疫力アップ、うつになりにくいなど様々な効果が報
告されている。
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シニアはウォーキングなど有酸素運動を好みがちだが、筋トレ
はがんなど病気の予防や治療にも有用というデータも出てきて
いるので、筋トレによる健康面のメリットを知ることは、継続する原
動力にもなる。
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