連絡ノートを見ると大家さんからの伝言があった。
『今年１年分の送金明細表と○○さんの敷金の領収証を下さい』
賃貸管理ソフトを使えば、月々の送金明細表はすぐにパソコン
上に出て印刷にかければ１０分もあれば出来るだろう。ということ
で午前中はアパートの写真撮影に出かけることにした。
・
昼から送金明細表を作ろうとするが、入金通りの金額がパソコン
から出てこないので面食らってしまった。何度も操作をしてわかっ
たことは、今年に入り新しいお客さん２人が入れ替わっていた。
新しいお客さんが入居する時は、初期費用として家賃と一緒に敷金
や仲介手数料なども入るので、それを大家さん分と当社分に振り分
ける。そして大家さん分は、契約書類と一緒に現金を持って行き送
金しないので送金明細表はパソコンから出ないのだった。
大家さんへ現金を持って行った月の家賃分は、入居者からの契約
金明細表をコピーして持って行くことにした。
・
大家さんが送金明細表と契約金明細表の資料を見ても、果たし
て理解してくれるだろうか。私もまだはっきりと理解していな
いのに、大家さんに理解してもらうためにはもっとわかりやす
く噛み砕く必要がある。ということで、さらにわかりやすくし
た資料を付け加えた。
・
敷金は領収証を発行すれば済むだけではなかった。今年５月分
の家賃から相殺入金していたので５月分の家賃がその分少ない
ので、それもわかりやすいように資料を作る必要がある。
１０分で済む資料作りが、何と２時間もかかってしまった。
無駄な時間と思えばそれまでだが、大家さんのためにかけた労
力は今後の大きな信用につながるし、私自身の頭の中もすっき
りすることが出来たのでこんな素晴らしい時間はない。
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