冷蔵庫を開けると、エノキ氷の在庫があと5個ぐらいしかない。
休日の散歩を済ませて、アルク下松店にエノキを買いに立ち寄った。
開店は9時から、店内に入ったのは9時1分過ぎだったが早くも多くのお
客さんは目当ての買い物をめがけてごった返していた。
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入口からやさい売場に回って野菜を物色していると、私から5mほど先を
まだ歩き出して間がない一才ぐらいの女の子が一生懸命に歩いている。
女の子は、かわいいピンク色の買い物かごを持って前を歩くおとうさんに
一生懸命に近づこうとするのだが、距離は一向に縮まりそうにはない。
まだ言葉をしゃべれない女の子は、たまらず「あ~あ~」と叫んだ。
すると前を歩くおとうさんは、後ろをチラッと振り向いたが、かまわずにそ
のまま歩き続けた。そんなおとうさんを見て、私は少しムッとなった。
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魚売場を一通り見て先を歩くと、先程の親子が立ち止まっていた。
親をよく見るとおとうさんとばかり思っていたのだが、実際はおか
あさんだった。おかあさんは私より身長が高く、1m77~78
センチ程もあり、横はガッチリとしたスポーツ体型だった。
しかしジーパンは腰パン。私もいちよう男なので、半けつが見える
のかなと腰パンの上に目をやると上着でじょうずに隠していた。
おかあさんは友達とのおしゃべりに余念がない。すると女の子は、
よろけて買い物かごに顔をぶつけて「ぎゃー」と泣き出した。
おかあさんは、わが子をプロレスラーのようにひょいと腰パンの横
に抱きかかえると、又先ほどのおしゃべりを始めだした。
すると女の子は、おかあさんに抱かれて安心したのかピタリと泣き
やんだ。一見冷たそうに見えたおかあさんだったが、実際はわが子
のことを考えてしっかりと見ながら育てているんだなと思った。
女の子は、きっとお母さんのようにたくましくなるかな。
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