数十年に1度の寒波はやはりすごかった。
朝起きると庭には一面雪がつもっていて、雪は粉雪状なので全くとけ
る気配はない。玄関を開け、朝刊を取りに外へ出ると最近では経験し
たことがない空気の冷たさだった。
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30才前後のサラリーマン時代の頃、広島県福山市でこんな寒い雪道
の朝トラックに荷物を積んで運転していた。山道は車間距離を取りな
がら止まらないように、ブレーキを踏まないように進まなければいけ
ない。しかし私の後ろにいたドライバーは、下り坂で踏んではいけな
いブレーキを踏んでしまったのだ。ハンドルコントロールの出来なく
なった車が「ガツン~」とぶつかってきた。
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雪道でのこんな経験があったので、自転車での通勤はやめて歩いて行
くことにした。大通りの雪は、解けずにタイヤで踏み固められていて
、上り坂でのスピードは、私が歩くスピードと同じくらいだ。
自転車に乗って通勤、通学をする若者は以外に多く、普段通りのスピ
ードをだしている。こんなことなら私も、自転車に乗って通勤すれば
よかったかなと少し後悔をした。しかしやっぱり歩いてよかった。
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雪道は滑りやすいので、普段より慎重に転ばないように歩く。
そんなとき、広い駐車場の横から1台の自転車が近づいてきた。自転
車に乗っているのは、大柄なスポーツをやってそうな男子高校生。
結構スピードを出しているので、あっという間に私の横までやってき
た。高校生はかっこうよくハンドルを左に切りブレーキを踏んだ。
一瞬あぶないと思ったが、若さで何とかうまくしのげるだろう。
だが、横滑りをした自転車はコントロール不能となり、止めきらずに
「バタン~」と音を立てて転んでしまった。高校生は雪道の怖さを体
験したので、2度と急ハンドル急ブレーキはしないだろう。
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