周南緑地公園を散歩するとき、車椅子に乗った老人によく会う。
老人には介添え犬のセントバーナードがいつもいっしょにいるが、訓練
を受けているからりっぱかと言うとそうとも限らない。
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一昨日最初に出会ったときは、同じセントバーナード犬を連れた若い奥
さんが老人と会話をしていた。同じ種類のセントバーナード犬なので気
が合いそうだが、ところがどうもそうではないようだ。
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介添え犬は東を向いてふて寝をして、奥さんが連れた犬は西を向いて座
っている。「犬が西向きゃ尾は東」とよく言うが、しっぽ同士が向き合
い、顔は背け会ってどうも仲良しには見えない。
老人はいつもニコニコして人間ができているから、若い奥さんたちが自
然と集まってくるのだろう。
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コースを一周回るのに１５分かかるが、２周目にあったときには老人の
回りには若い奥さんが４人ほど集まって老人と５人でペチャクチャ。
犬は３匹しかいないので、犬のいない奥さんも２人加わっている。
しかし介添え犬は、依然ふて寝したまま西を向いている。
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ところが突然立ち上がって南を向いて「ワン・ワン・ワン」と吠えだ
した。どうしたのだろうとそちらを見ると、遠くから女性がやや小ぶり
の犬連れて近づいてくる。介添え犬はこの犬がお気に入りらしい。
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人間はできている人と一緒にいると良い影響を受けて成長できるが、
人間と犬の場合はそうではないこともあるってことか・・・。
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