昨日昼から、事務所の入口ドアを開けて外出をしようとすると。
「血をふきに家に帰ろう！」
「うるせえ！・・×∴♪＃〇☆◎◆？？？」
老夫婦のけたたましい会話が、聞こえてきました。
おじいさんは事務所横の犬走りにすわっていて、おばあさんが立たせよ
うとしています。おじいさんをよく見ると、鼻と額に擦り傷と打撲の
あとがあり、顔中いたるところから血が出てかなり痛そうです・・・。
１ヶ月程前、事務所横に置いていた自転車がバタン～と倒れる音がした
のでおどろいて外に出てみると、おじいさんが自転車の下敷きになって
ひっくり返っていました。自転車につまづいたんであれば、おじいさん
が自転車に覆い被さっているはずなのに逆になっています。
「大丈夫ですか」と声をかけると、おばあさんがあわててやってきて
「すいません、ぼけていますもんで」と言っておじいさんを起こして
家の方に連れて帰りました。
そうなんです この光景はこれで２回目だったのです。おじいさんは
前回と違って、おばあさんにかなり反抗的な態度をとっています。
おばあさんが一生懸命に家に連れて帰ろうとしますが、おじいさんは
ガンと動こうとはしません。それにしても顔中血まみれになって、痛い
はずなのに、おじいさんはへっちゃらな顔をしています。歳をとって
ぼけてくると、痛さも感じなくなるんですね。おばあさんの苦悩は、
おじいさんの痛さより、もっと大きいのかもしれません。
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