仙台桃太郎クリニック 認定看護コーチの木村陽子です。

 

私が看護コーチングを学び始めて2年が過ぎました。

この2年で何が変われたか振り返ってみたいと思います。

 

コーチングを学び始める前も、スタッフの課題解決のための面談などをすることもありました。

「何とかしてあげたい。今の現状を打開する案を考えなくては。」

とその問題に一緒になって悩んだり、アドバイスをしたりということが多かったです。

それで問題が解決したのか‥というと、解決されたものもありましたが、

未解決で終わったこともありました。

未解決の場合は、時間が経つとまた問題が浮かび上がってきます。

その場合、当事者のスタッフは自分のコミュニケーションがこれで良かったのか悩んでいました。

 

患者様への対応でも、どのようにしたら伝えたいことが伝わるのか、

様々な研修も積み重ねていましたが、解決されない問題も残っていました。

 

そこで探し当てたのがコーチングでした。

しかしながら、コーチングを医療の現場でどのように活かしていいのかよくわからなくて、

医療コーチングの研修会に参加したのがきっかけで、看護コーチングにたどり着きました。

 

看護学生の時に、看護学総論の講義でナイチンゲールの看護について先生が話されたことが、

走馬灯のように思い出されました。

 

「ナイチンゲールは患者に対してその持てる力に働きかけ、

その力を引き出し、十分に活用できるようになることが看護であると考えました。

日本看護コーチ協会は、その考え方に強く共感し、

人の持てる力=人の可能性を信じて働きかけることで

一人ひとりがその人らしさを十分に発揮できる健康な社会の創造に貢献していきます。」(日本看護コーチ協会HPより)

 

その言葉に、ここに私が求めているものがあると確信しました。

 

スタッフでの面談でも、私からのアドバイスはせず、強いてするならばリクエスト。

対話の仕方を変えました。

 

スタッフの患者様への関わり方でも、

「同じインシデントが続くのはどうしてだろう?どこに問題があるのだろうか?」

と振り返ると、対話を少し変えるだけで、患者様に気付きを与え、インシデントが無くなりました。

 

「コーチングって何?」と思っている方も、お気軽に参加できる公開講座が来週末に仙台で開催されます。

コーチングスキルの基本である「傾聴」を体感しながら、コーチングの基礎をお知りいただく内容です。

 

臨床の現場で1年が経過し、春には初めて後輩を迎える看護師の方、

日々のリーダー業務で、患者様だけではなく、後輩の指導や面談も多い看護師の方、

臨床の経験も長くベテランだけど、もう一度初心を振り返りたい看護師の方、

これまでも、さまざまな環境で働く看護師の皆様にご参加いただいております。

 

2月17日(土)13:00~16:30 エルパーク仙台

「看護コーチング入門(傾聴)心から寄り添って聴く」

申し込みはこちらから↓↓↓↓↓

http://www.nursecoach.or.jp/modules/piCal/index.php?action=View&event_id=0000000035