今週は、スタッフのプリセプター研修のオブザーブ、次世代リーダー研修のオブザーブ、人材育成についてのコラム執筆など、育てることに意識が集中している数日です。
子育てだってこんなに意識したことなかったかもしれない・・・と振り返ります。

人材育成は後輩を育てることで自分も成長できる、是非挑戦してもらいたいことです。
でも、誰もがつまずいてしまうのは、距離感が難しいからだと思います。自分がこうして育てられたからと同じように育てようと思うと、何かが違う。そして、コーチングがいつの間にかティーチングになっていることに気付かない。これでは、後輩はとても負担に感じてしまいます。患者様の気持ちには寄り添い共感して接しているのに、なぜスタッフには共感できないのだろう。と第3者的に考えると見えてくるものがあります。
業務をルールとして教えているうちに、自分のルールも押し付けてしまっている場合があるのです。自分のルールは業務共通のルールですか?問いかけながら後輩に接していかなければなりません。
加えて、看護教育の教育環境も変化してきています。私が学生だったはるか数十年前は、臨床実習が実践演習の場でもありました。卒業すると2~3か月の猶予の後は、先輩に追いつくように自己努力をするのが当たり前という現場でした。しかし、今は、臨床実習では直接患者様に実施できる事項も限られており、卒業してからが実践というものがほとんどです。そうすると、1年以上は実践を積みながら自己判断できるように育てていく必要があります。そういう環境も考慮した現場での教育も必要です。

自分の育てた後輩が一人前になって、また次の後輩を育てていく。
育てるって奥深いものです。