いろいろな方が相談に見えますが、
前回落選し、再起に向けて現在充電中という方が一定の割合で存在します。
このような方々と話を始めるときは、
当たり前の話ですが、落選した選挙を省みることから入ります。
落選の理由には各人各様いろいろとありますが、
落選者の大半の方は後援者名簿の数が微少です。
中には名簿など作っていないという例もあります。
そこで話をよく聞いてみると、努力したけど名簿を作れなかったというのではなく
名簿の重要性にまったく気づいていない。
つまり、名簿なんか必要ないという認識を持っているんですね。
選挙の現場ではよく、名簿を洗うという言葉が聞かれると思います。
これは支持者の各々が集めてきてくれた名簿に対し、
電話や訪問で、支持が本物であるかどうか確かめることを指していることが一般的です。
これをやると必ず何件かはガセがあることが解ります。
しかしこのようにガセを名簿から外し、支持者をあぶりだすだけでは
相談に来られる方の認識通り、
名簿なんか有っても無くてもいいものなのかもしれません。
私の名簿に対する考えかたは、ガセを消去することが大切なことではありません。
視点を変えて、これは支持者になりうる見込み客名簿だと定めれば、使い方が見えます。
要は、この名簿から確実な支持者を何人ピックアップできるかが、
陣営がやるべき運動であり努力であり、紹介者へ対する義務であると思うのです。
実際、上がってきた名簿に対し陣営からのお礼の電話だけで済ませるのではなく、
候補者本人の電話や訪問によって、支持の枝葉がさらに広げることができます。
つまり名簿の中には、ガセもあるかもしれませんが、
その先に10件も20件も紹介を出してくれる大口客も眠っているわけです。
また、入会お礼の電話の反応だけではガセと判断される情報も、
見込み客を支持者に変えるという接近の仕方によっては、
重要な支持者から運動員へと成長することもあるわけです。
特に選挙までまだ2~3カ月以上もある時期では、
候補者の周囲だけは戦闘モードでも、有権者にとって選挙はまだ遠い先のことで、
ビラまきや駅立ちという、浮動票を掴むような戦術は効果がありません。
こういう陣営がまだ忙しくない時にこそ、固い支持者を一人でも多く獲得すべきです。
薄い縁でも無いよりはまし。
縁のあった有権者の一人一人に丁寧に接し、関係を深める努力をしてください。
そして固い名簿があるということは、選挙戦の終盤で効果を発揮します。
選挙終盤の常とう手段である「最後のお願い」や「あと●●票の上積み」を頼め、
本当にあと数票をたたき出せるのは、貴方の確固な支持者です。
「最後のお願い」はメールでも発信することができるようになりましたし、
以前からも電話での選挙運動は制限なく自由です。
名簿がない陣営は、告示後だんだんやることがなくなり選挙期間が長く感じますが、
名簿があればやらなくてはいけないことに追われるようになります。
陣営のムードが尻上がりに良くなるのは、
確固たる支持者たちの励ましや声援があるからこそなんです。
投票数日前だというのに電話をかける相手もいない陣営では、
支持者の励ましや声援を聞くことなく、日程が消化されて終わりです。
顧客名簿を粗末に扱う商売人が、成功したためしがないというのと同じことです。
後援者名簿を粗末に扱う政治家が大成したという例は、
青島幸男氏のような特殊を除いて、きっとないと思います。
