大和乗組員 武田万三郎様ご遺族の訪問 | 戦艦大和会

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戦艦大和会は、戦艦「大和」乗組員の志に対し、追悼式や行事等を行い、鎮魂の慰霊、威勲の顕彰、遺族の思い、造船技術等を、後世に伝承していくことを目的としています。

(近況のご報告)
平素より戦艦大和会の活動にご理解とご協力を賜り感謝申し上げます。
先日、廣一志会長と海兵団の同期で大和乗組員であった武田万三郎様のご遺族が廣会長宅を訪問され、歓談いたしました。
大和ミュージアムや海軍墓地の慰霊碑の戦没者名簿にもお名前が刻んであります。廣会長にとって最も親しい戦友であったとのことです。



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大和の同僚との思い出も尽きないが、最も親しかったのは呉海兵団から同期の武田万三郎さんだった。横須賀の海軍航海学校普通科卒業後、重巡洋艦「熊野」に乗艦した武田さんとは、同校高等科で再会した。

 武田さんは年齢が2つ上だったが「馬があった」。真面目で、部屋の消灯後はトイレの明かりを使って勉強するほどの努力家。成績は常にトップだった。

 19年1月の高等科卒業後、武田さんは大和に、広さんは訓練用の標的艦「摂津」に配属される。憧(あこが)れの大和への乗艦が決まり、武田さんはうれしそうに見えた。「どんな生活だったんや」「上官にビンタされることもあるんか」。乗艦経験のある広さんは質問攻めにされた。そんなやりとりが2人の最後の会話となった。

 太平洋戦争末期の20年4月7日、大和は米軍の攻撃を受けて鹿児島沖で沈没した。
乗組員3332人のうち、助かったのはわずか276人で、武田さんも帰らぬ人となった。

【戦争の記憶】世界最強だった「大和」…誇らしかった乗艦、犠牲になった友への思い 元乗組員・広一志さん(91) - 産経ニュース
https://www.sankei.com/west/news/150610/wst1506100009-n1.html