我が家は、毎朝NHK視聴してます。
子供の頃は、天気予報とニュースばかりだった(と記憶している)から、ついていても、全く興味がなかったが、
最近のNHKは、Eチャンネルも含めて面白いと思う。(年も重ねたからか?)
さて、標題のAI音声。
声を失う前に録音した自分の声を使って、AIが再現して、話してくれるもの。
涙が出てきた。
私が昔勤めていた病棟は、癌の治療として、声帯を失う人がいた。
普通、耳鼻咽喉科にお世話になる場合、花粉症だったり、副鼻腔炎だったり、声帯ポリープだったりするわけだが、
癌化した場合、全身麻酔下での手術となる。
癌の発生部位によって、声を残せる場合と声を残せない場合(完全切除)がある。
再発の可能性と術範囲など、様々な状況を勘案し、患者と医師が相談して決める。
声を残せなかった場合、大抵、気管孔作成になる。
銀鈴会(ぎんれいかい)という集まりがあるのは、ご存じだろうか?
顎の下に小さな機械を押し付けて、声らしきものを発生させて、しゃべる。
手術後は、喉に呼吸のための穴が出来るため、雑菌が入らないよう、首にガーゼやスカーフを巻いている。
私が勤めていた頃は、月一回位集まって、交流していたと思う。
中途失声すると、伝えたいことが思うように伝えられなくなる。
筆談なども使うが、とにかくもどかしい。
普通にしゃべっても、すれ違いことがあるのに。
AI音声は、入力した文章を、自分の声で読んでくれる。
しゃべる時よりもどかしいのは同じかもしれないけど、
自分自身の声で伝えられるということは、自分を取り戻した感じがするのではないだろうか、と思う。
何より、自分がここにいる
それを、感じられる。そう思う。
まだまだ、開発途中らしいが、
この技術は、失声していない人でも使えそうだ、と、何となく思った。
AI
まだ、よくわからない世界だけど、
人を幸せにするために進歩していく技術になってほしい。