年末年始の報告を患者さんから聞くにつけ、
やっぱり飽食、暴飲暴食は体調をガタガタに
してしまうようです。
風邪やらギックリやら乳腺炎やら。
ハードな方が続々です。
さて、風邪対応で整理。
風邪はウイルスによりますから、風邪薬は存在しません。
(インフルエンザウイルスだけ特別)
風邪の原因ウイルスが300以上あるらしく、
特定して投与するまでには治ってしまったり、
変異してしまうからです。
あるのは風邪の症状を抑える薬。
(これを一般に「風邪薬」と呼んでいます。)
ただ、症状はウイルスや菌を排出するのに必要な時も
あるので、むやみに抑えると長引きます。
症状が抑えられることで体調が好転したと勘違いして
動いてしまい悪化させることも。
また、抗生物質は菌にのみ有効で、菌の感染による
症状は抑えられますが、原因であるウイルスには
全く効果がないので、風邪を治すわけではありません。
体内の菌を根こそぎやっつけてしまう抗生剤。
ということは、腸内細菌もやられます。
下したり便秘になったり妙に臭くなるのはこのためです。
抗生物質を使うかどうかの判断は難しいです。
ただ、1度飲み出したら、途中で止めると耐性菌ができたりで
治りにくくなって厄介ですから、投与期間は飲みきった
ほうがいいと思います。
そして、腸内環境のために、乳酸菌も摂取しましょう。
一緒にビオフェルミンがでるのはこのためです。
「陸奥男山」や「八仙」の蔵。
たくさんお酒が奉納されています。