東洋医学には鍼灸と湯液(生薬)があります。
同じ見立て(診断方法)で、全く違うアプローチ。
外科と内科ぐらい違います。
同じ見立てと言いましたが、実際は漢方のほうが
ずっと細かいのです。
そして適応も広範囲。
だけど、鍼灸にも薬では絶対及ばない点があります。
「脾胃を介さなくても効かせられること」
いくらやさしい漢方薬といっても、重症で意識レベルが
下がっていては飲むことができません。
胃腸が弱りきっていては吸収できない。
クスリは胃腸を通過しないと、その先の病(肺炎とか
食中りとか)を治すことができないのです。
その点鍼灸は体表の経絡を使うので、飲食できない
状態のときでも疾患にアプローチできる。
急性期に東洋医学は向かないと思われているかも
しれませんが、意識がなくても子どもでも、鍼灸には
「やれること」があるのです。
どんどん漢方だけでなく西洋医学とも、併用したら
いいと思います。
巨石がいっぱい
秘仏の文殊菩薩像が江戸に出開帳した場所が
文京区の護国寺。近所まで来られていたのですね。