朝ウォーキングで家を出て一つ目の角を曲がると、車道と歩道に青いままやら黄色い梅の実が、今年も落ちています。
いまどきは、誰も拾ったりはしないんだなー
隣には柿の木があって、そちらも青く小さな四角いまま、ボトボト落としています。
うちの杏もしかり。
去年は人に分けてあげられるくらい豊作だったので、今年も当然に生るものと思っていました。
なのに、え”ー!どーしたこっちゃ⁈ なんか不安…
わっさわっさと葉が茂ってる中に、オレンジ色の実がポツンポツンと2コ3コ、4コ5コ。
そしてあっという間に「落ち杏」に。
その杏の木は100年は経っているというから、今年が最後かも、と思うと残念で残念で。
木の皮の至るところに苔が生えていたり、青かびやら白かびやら。サルノコシカケみたいな平べったいキノコが生えていたりで、よろよろのボロボロって感じですもん。
それでも実をつけて、ボトボト落ちて、傷が少ない実を拾って冷凍して、今年も杏シロップを作ります。
拾ってきた杏は800gにも満たない量でした。
去年は杏と同量の砂糖を入れてコトコト煮ましたが、今年は冷凍した杏を、炊飯器で一晩中保温して作ることにしました。
保温は12時間以上。梅雨の時期に杏を“保温”って…
あえて腐らせてる感が、否めません
炊飯器のフタを開けるのに、勇気が要りそうーー
などとちょっと弱腰で、フタを開けるのに多少ビビりました。
なんせ未知との遭遇ですから~
いよいよフタを開けると、甘酸っぱい香りが立ちのぼって、姿かたちもグロテスクじゃなかったので、ひと安心。
杏とシロップを取り出すと、中に砂糖が溶けずに残っていたので、ホーロー鍋に入れて再度煮込み、ザルでジュースとジャム(というよりソースか?)に分けました。
暑かった春、酷暑の夏が2年続いて、涼しくならない秋になるでしょう。
さて来年は?
うちの杏ちゃん、たわわに実をつけてくれるだろうか。
「もう100年は生きているんだから、休ませて」の心境かも。
当たり前と思ってたことが、そうとは限らないということを、落ちた杏を眺めながら思ったのでした。
とにもかくにも、季節の恵みに感謝!