安くて人気上昇中の“エコたい肥”なるものを、弟が軽トラの荷台いっぱいに詰めて隣町から運んで来ました。
“エコたい肥”は、食品の残りや有機汚泥を天然微生物で、自然発酵させた完熟肥料で、リサイクル製品なんです。
野菜に良し、果樹に良し、花に良し、米にも。
私の計画は、苦土石灰を蒔いて少し寝かせ、たい肥を混ぜてならすーーというものでした。
しかし、その日「いますぐ畑に来て」と電話があったので駆けつけると、先日土を起こしてくれた畑のところどころに、すでに黒い小山が。
翌日からの水稲の種まき作業に軽トラが必要だから、荷台をカラにしたいのだとか。
トラクターで起こしてくれたふかふかの土に足がめり込みそうになりながら、スコップで黒い大きめ顆粒をまき散らします。
さんざんまき散らしてから、ハタと気がつきました。
畑に、苦土石灰を蒔いてないではないか?
弟に言うと「はー?なに石灰って?フツーの石灰でだめなのがー?」
「畑の土を中和するのに苦土石灰がいいんだも!有機石灰もいいんだけど、高いし。フツーの石灰って何や?」
「フツーの石灰って言ったら石灰だべ」
「はー?だからフツーって?」
「んじゃ、好きなようにしたら?」
「…………」(あっ、そう)
畑にまつわる60代姉弟の口げんか
野菜作りの本やネットでは、たい肥を撒いてからの石灰だと、たい肥の効果が弱まるからやり直せばOKとか、続けて撒いてはダメとか、日を置かずに撒いても問題ないとか、いろいろ。
ほんとにいろいろで、初心者は引きずられっぱなし。
件の“エコたい肥”を使ってるという友人から、順番が逆でも問題ないと思うーと聞いたので、去年の残りを持って畑へ。
クワで耕してみたら、あちこちから白い物が出てくるじゃありませんか。
石灰だっ!
弟が“フツーの石灰”を撒いて、もう一度トラクターで混ぜてくれたらしい。
1週間近く経ってお互いの間が沈静化しているので、いまは余計な確認せず。
そして私は1、2時間クワをふるっては部屋に帰り4、50分休んでは畑に出かけ、10mほどの畝を2本作ったのです。
親指の第一関節のところが赤くむけそうになって、高畝にはできませんでした~
今年はここにマルチをかけるつもり。
汗だくのヘロヘロなこんな日は、近所の花畑の光景に癒されにいきます。