世の中に、さまざまな健康情報が

氾濫しています。

 

その真偽を見分けるのは簡単ではありません。

ましてや、印刷物になり書籍として売っているもの。

 

テレビの健康番組で特集されるもの。

 

専門家が出てきて、話されると

正しいものとして受け入れてしまいます。

 

でも、数々の健康情報、書籍が毎月のように

出ては消えしています。

 

また、テレビの健康番組の内容が間違いであったこともありました。

 

テレビ番組では、スタッフが、視聴者受けの「証言」

を得られるよう、専門家を誘導するような面がある

と聞いたこともあります。

 

例えば、なんでも、ダイエットに効くといえそうな一言を

言わせるとかいうことです。

 

書店でも、健康の書棚の中で、

一つのことでも、違う見解が書かれている本が

珍しくありません。

 

注意しなければなりません。

(情報が氾濫する現在、健康の話だけではありませんが。)

 

最近書店に並んでいた本の中で、気になった情報があります。

『その調理、9割の栄養捨ててます!』(世界文化社)

監修が「大学病院の栄養部」となっています。

 

これは、「すべて」正しいであろうと思ってしまいます。

 

でも、その中で、びっくりしたことがあります。

 

ニンジンのビタミンAは、

1950年と2005年の栄養分を比較して、

最大8割減少している!

 

こんなこと、有り得るのか?

 

ぎょっとしませんか。

 

この本の根拠は、

「日本食品標準成分表」の初版と5低訂の比較だそうです。

 

しかし、「野菜の旬と栄養価 ~旬を知り、豊かな食卓を~」

http://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/joho/0811/joho01.html

(女子栄養大学栄養学部 生物有機化学研究室 教授 辻村 

では、同書の四訂と五訂の比較をしています。

 

それによると、

『四訂版がでた当時は、まだ野菜が旬中心の生産であり、

出盛り時期の分析結果が記載されていたわけです。

ところが今では、ほとんどの野菜が一年中出回るようになり、

今回の五訂版の成分値では

“年間を通じて普通に摂取する場合の全国的な平均値を表わす”

標準値が記載されています。

そのため、昔の野菜に比べて今の野菜は

栄養価が減っているように見えるのです。』

 

とあります。

 

つまり、野菜は、「旬の時期に対しては変わらないが、

その他の時期では栄養価が減る」。

 

別の言い方では、旬の時期で比べれば、

栄養価はあまり変わらない

(トマトは品種改良により変わったらしいのですが)

ということです。

 

他の検証も必要かもしれませんが、

有り得ることです。

 

要は、たとえ、書籍になった情報でも、

注意が必要だということです。

 

皆さんも、きれいに印刷された本だからと言って

真実とは限らないということを

肝に銘じていただきたいと思います。

 

本当かを検証し、

自分の体の声を聴いて、真実を判断する

姿勢をもってください。

 

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「こだわらない健康法則」

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天命工房

代表 木下敬史