「信用アカウント」についての一考察 | シニアライフの「常識」を斬る!?

シニアライフの「常識」を斬る!?

成年後見とか、遺言とか、介護とか・・・

 

 どんな仕事でも「信用」は大事です。

 

 

 特にナントカ書士などという職種は、往々にして人様の人生を左右しかねない問題を取り扱わせていただきます。兎にも角にも信用第一

 

 

 しかし、その信用というのは「借り物」であることがほとんどです。

 

 

 例えば私が、ケアマネさんのご紹介で、遺言の作成や成年後見制度の利用について検討している方のところへ行ったとしましょう。

 

 

 そこで胡散臭そうな目で見られることはまずありません。「いやいやどうもどうもお世話になります」な~んて調子で出迎えていただき、「ご相談に乗ってください」的なモードで話が進みます。

 

 

 営業経験者ならわかると思いますが、初対面の人に怪しまれずに話を聞いてもらえるというのは、それだけで途方もなくありがたいことです

 

 

 それだけではありません。話はほとんど最初からご依頼をいただく前提で進んでいきます。

 

 

 ハッキリ言ってミラクルです。普通の営業の感覚だったら。

 

 

 ここで「自分は資格者だから信用されているんだ」などと思うのは致命的なカン違い。資格なんて、安心していただくための「必要条件の一つ」でしかありません。

 

 

 ミラクルが可能になるのは、普段から世話になっていて信頼しているケアマネさんの紹介だからです。それ以外の理由はあり得ません。要は人様の信用を拝借しているだけなのです。

 

 

 だから、目の前の人から「ではよろしくお願いします」と言われてしまった瞬間に、私の「信用アカウント」は思いっきり債務まみれになります。

 

 

 それって、他人の土地に抵当権を設定してお金を借りたのと一緒ですから。

 

 

 信用を借りた私は、依頼された仕事を誠実に成し遂げることでナマの自分を信用してもらえるようになるしかありません。信用を借りた者は、仕事を通じて信用を返済するしかないのです

 

 

 しかし、世の中というのは残酷なもので、どんなに頑張っても債務の残高はなかなか減りません。むしろ増えていく一方です。

 

 

 だって、完済する前に次から次へと新規の借入れが発生しちゃってますから・・・

 

 

 

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