もう、6月です。早いです。

いろいろなことが気になります。

そこで、今回は固くて長いアップで。

 

 「パートナーシップ構築宣言」

 

 図の通り、親会社の「発注者」と下請けの「受注者」の

共存共栄を目指して、親会社が世の中に宣言するものです。

 

 でその宣言は、

○サプライチェーン全体の共存共栄と新たな連携

○下請けとの望ましい取引慣行の遵守

 特に重点5課題

 ・価格決定方法

 ・コスト負担 

 ・支払条件

 ・知的財産・ノウハウ

 ・働き方改革等に伴うしわ寄せ

 

 これは、

 ・日本経済団体連合会

 ・日本商工会議所

 ・経済同友会

の連名で、とりまとめ、会員事業者等に周知、

実行を強力に進めております。

 

 要は、”下請けいじめはしませんよ”

世間に約束するものです。

 これを宣言すると、国のものづくり補助金等の

加点となり、採択に有利にもなります。

 管理人の仕事でも、中小企業の皆様からも

相談されることがあるものです。

 

 ところで、最近のニュース(朝日新聞6月1日付)で、

日産自動車の下請法違反の勧告(公正取引委員会)後も

不適切な取引が続いているとの報道がありました。

 下請け業者に対し、「割戻金」の名目で、

契約後に代金の引き下げを迫っていたとのこと。

 

 当社の外部弁護士は”現時点では法令違反があるとは、

断定できない状況である”と。

 

 下請け企業としては立場上、やむを得ず合意することが多いと

思います。

 

 いずれにしても、大企業の日産自動車は

「パートナーシップ構築宣言」を行っているのか、

その後の実行状況?

 気にしていきたい一つです。