「国際司法裁判所提訴」後は万全か? | 世日クラブじょーほー局

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12月6日付世界日報国際面ワールドスコープの「コロンビアとニカラグア 島の領有権めぐり紛争続く」の記事によれば、

 カリブ海南西部に位置するサンアンドレ諸島とその周辺海域5万平方キロの領有権をめぐって、コロンビアとニカラグアとの間に紛争が勃発したそうだ。現在、サンアンドレ諸島は、コロンビアが実効支配しているが、同諸島はコロンビアから775キロ、ニカラグアからは約230キロの位置だという。

両国政府は同問題を国際司法裁判所(ICJ,本部ハーグ)に持ち込むことに合意、先月19日にICJは判決を下した」そうだ。

 その内容は、「ニカラグアが1969年まで、コロンビアの実効支配に抗議してこなかったことを認め、コロンビアにサンアンドレを含む周辺7島の領有権を認めた。ただし、同諸島の周辺海域の領海判断において、ICJはニカラグアの主張を支持、これによりニカラグアの領海は大きく拡大することとなった」という。「同海域は、豊富な漁場だけでなく、海底油田やガス田の存在も指摘されて」いるのだそうだ。

 しかし「コロンビア政府は先月28日、『(領土問題は)判決で決められるものでない』」として、「29日にICJの管轄権を定めた国際条約(ボコタ条約)からの脱退を表明した」。

 以上を踏まえて筆者の綾村特派員は、「ICJによる判決が出た後も、国際条約を脱退して、判決に従う義務を負わない道もあることが示されたことになる」と結んでいる。
詳しくはこちら⇒http://www.worldtimes.co.jp/w/usa/usa2/kr121206.html

 政府は、竹島問題に関して、国際司法裁判所への単独提訴を企図したが、結局沙汰止みとなって、次の政権に持ち越された。この総選挙後には、政治のキャスティングボードを握りそうな日本維新の会は、尖閣諸島の国際司法裁判所への提訴を、中国に促すことを公約に掲げている模様。その意気やよし。

 ただ、中国との共同提訴か単独かを問わず、まずもって提訴の実現自体のハードルが高いことは間違いない。橋下さんにせよ、石原さんにせよ、当然ながら、本件の詳細な情報もインプットされ、事後策についてもシミュレーション済みですよね?