【発掘の話題】大山古墳(仁徳天皇陵)の発掘決定! | 戦国未来の戦国紀行

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日本考古学会が、大山古墳(仁徳天皇陵)の発掘の話題で湧いている。

https://mainichi.jp/articles/20181015/k00/00e/040/220000c

 

大山古墳(仁徳天皇陵)には、「失われた聖櫃(アーク)」が隠されていると噂され、アメリカ軍が調査した。「インディ・ジョーンズ 失われた聖櫃」のロケ地候補になったが、宮内庁が断ったという話は有名である。

「出土品はアメリカの博物館にある」

というが、円筒埴輪などは残っていると思う。出土品には期待できないが、豪雨で墳土が崩れ、馬具が出てきて埋め戻されたと言う。今回の発掘は、先日の豪雨の賜物なのか?

 

個人的に期待するのは卑弥呼の墓と言われる箸墓古墳の発掘だ。ただ、TV東京が「池の水を抜く」で箸墓古墳の堀の水を抜こうとしたが、桜井市に反対されて中止になった。堺市と違って、桜井市は手強い。

https://www.asahi.com/articles/ASKD16Q85KD1UCVL02D.html

日本神話に「則ち箸に陰(ほと)を憧(つ)きて薨(かむさ)りましぬ。乃ち大市に葬りまつる。故、時人、其の墓を号けて、箸墓と謂ふ」とあるが、卑弥呼の時代の『魏志倭人伝』には倭人は箸を使わないと書いてある。箸墓古墳の名の由来が「箸」であるならば、箸が日本に伝来した時期(7世紀?)以降の古墳となるが、それでは古墳時代が終わっている。土橋寛氏は、箸墓古墳が出来た時、「箸」はまだ日本になかったので、「土師氏の墓」(土師墓)が「箸墓」の語源だとした。とはいえ、箸墓古墳は前方後円墳である。もっと位の高い人の墓だと思う。矛盾しない解答は、

「日本神話は、箸が日本に伝来した時期(7世紀?)以降に作り出された」

である。言い換えれば、日本神話は、天武・持統両天皇や藤原不比等の創作ということである。「箸墓」は、日本神話に合わせて新たに付けられた名であろう。一説に出雲大社や伊勢神宮ですら、日本神話に合わせるために、天武・持統期に建てられた神社だという。