楽器の先生は言語化が得意な指導だった。
レッスンの時や自分の現状を相談している時など、色んな問題に対して紐解いて分かりやすく説明してくれた。
今思えば相談している間も人生のレッスンを受けていたように思う。
楽器のレッスンでは、悪いフォームを正しいフォームに直すことから始まる。
"正しい楽器の持ち方をすればいい音が鳴る"
これは人生においてもそうだ。道を踏み外した時に軌道修正しようと思ったとき、自分で修正することが出来る人もいれば出来ない人もいる。
私のような人間は自分では正すことが出来なかった。
先生に相談していたこと
仕事の新しい相方が私の発する単語ひとつに気に入らない言葉があったら数十分も説教をしてくること
他の職員にたいして、「あの言葉は使ってはいけない」などと目の前で晒し者のように話すこと
一緒に外作業をしていても何かと理由をつけて10分程度で室内にもどり、仕事もせずお喋りばかりしていること
自分の職歴の長さを武器に、私の仕事のやり方の全てに文句をつけて自分のやり方を押し付けてくること
私を見かけるたびに一々小言を言ってくること
先生はこの状況がしんどいということも理解してくれた上で、私がその相方に対しアクションを起こさず、言われるがままで、我慢すれば済むと思っていることや、本人にこの不満をぶつけるわけでもなくこうやって後になってあれが嫌だこれが嫌だと言っていることに対して、本気で現状を変える気があるのか、逃げているだけじゃないのかと説いた。
それをはっきりと言葉にされたとき、ショックを受けた。なぜなら私にとっては交通事故のようなもので、相手から一方的に攻撃を受けたことなのに、この現状を変えるために私が動かなければいけないとは微塵も思っていなかったからだ。