メンタルが落ち込んだ時の対処法としてよく見られるのは、休むことである。
そしてそんな状況に陥った人に対して周りの人が取る対応として、
- 辛い気持ちに共感する
- 落ち込んでいる人を受け入れる
休むということは、落ち込んだメンタルを快復させるには有用な手段のひとつであると思う。
実際、休職している間に様々な経験をしたことで、丸一日嫌なことを考える生活から抜け出して、瞬間的なものだとしても楽しいとか幸せだということを感じる心を取り戻せた。
そして当時の私は周りの人に話を聞いてもらい、その度に「大変だったね」「辛かったね」「よく頑張っているよ」などと言葉をかけられて、
- みんな理解してくれている
- 助けようとしてくれている
私自身も、とても辛いし大変だけど頑張っていると思っていたし、共感してもらえることや労いの言葉、気持ちが落ち込みダメな人間だと思っている自分を受け入れてもらえる状況に救われていると思った。
そして自分自身に対する甘さから、そういった言葉ばかりを受け取っていた。
今思うと、周りの人からの共感や受け入れてくれる言葉が必ずしも快復に繋がるのかということには疑問が残る。
確かに気持ちが落ち込んでいる時に、「辛かったね」「大変だったね」「よく頑張っているよ」などと優しく語りかけてもらうと、辛い状況にいる自分と落ち込んだ心が浄化するような、楽になるような気持ちになる。とても心地よいのだ。
しかし、この状態から快復するために本当に私が気がつかなければならないことは、どうすればそれらを乗り越えられるかということを自分で考え実行する力で、これが快復するための本質であり全てなのだ。
