何の事は無い、


サンちゃんのブログ



私が当時18歳の時、ジャズ・オーディーオ・音楽に没頭していた
あの頃のサウンドを聞きたくまたその頃の自分に戻りたくてやってる、
現在進行中の復活工作の事です、
当時憧れのJBL、バイトで汗流して買った、想いは熱いかった。

横のアンプは私のアンプ作りの師匠が作った物、
その後の二十歳頃この師匠と組んでずいぶん儲けた、
配線・調整は師匠、デザイン・シャーシー工作・木工加工は私、
顧客は主にオーディオ好きの医者・弁護士・会社経営者などなど・・・

若干二十歳の若者には身分不相応の下取りしたオーディオの名器や金が転がり込んだ、
趣味で楽しんで好きなように作って金が貰えた、
だが、なにか人につけ込んで騙しているような・・・
オーディオを続ける限りその不条理さが付いて回った。

何十年ぶりかに写真のアンプを持って当時のお客さんが訪れた、
調整と新しいアンプの製作の依頼である、お断りした、

たまたま鳴らしていた6L6GCppをひどく気に入り、
その熱意に折れた、だがもう金銭的な取引はゴメンだ、
上記の私の貯めこんでいた心情を話し理解して頂いた、
そこでお互い納得し物々交換となった、

帰り際上機嫌の彼の口から

「私にはアンプ作りの技術はない、ましてや時間も」
「あの時私はその時間と労力をお金で買ったのです」

「今はこの新しいあなたのアンプを聞けるのが無常の喜びです」

そこまで・・・もう何も言えまい、長年の私の肩の荷が降りた。

さあ 早く作ってあの頃の私の原点だったサウンドを聞くぞ!