幼稚園児以来、実に53年ぶりに大阪へ訪れた。


当時は東北新幹線がまだ開通しておらず、今では考えられないが、特急車や寝台車を乗り継ぎながら2日間かけて、やっとのことで大阪に着いたのを子どもながら覚えている。そう、長旅だった。


それは「1970大阪万博」に照準を合わせた来阪で、幼稚園側へ1週間の請假(休暇をとり)ほぼおそらく生まれて初めて郷里宮城•仙台を離れた。


万博と未知なる都市大阪は、幼少のわたくしに鮮烈な印象を与えることになる。


その当時の話の続きは後日改めて記したい。



西洋人初の日本語作家リービ英雄さんは、著書「模範郷」の中で、幼少期の5年間暮らした台中の日本家屋へ52年ぶりに訪れる記述がある。


周りの風景は随分変わり、断片的な記憶をたどりながら、ついに再訪を果たす、幼少期を過ごした異境の中の故郷


リービさんの心境にも似た、今回わたくしも断片的な記憶をたどりながらの53年ぶりの来阪であった。



久々に利用する仙台空港にて


2019年11月の訪台を最後に、海外はおろか国内の遠出をも控えていた。世界規模で武漢ウイルスが猛威を振るい、その後旅どころではなくなったのだ。


待ちも待ったり今回3年9ヶ月ぶりに飛行機搭乗を果たす。


もし武漢ウイルスが流行らなかったら、世に存在しなかったら、遅くとも2年前までには大阪旅を実現させていた。そして台湾へは少なくとも1年に1回は訪れていたはずだ。


とりわけ台中の義母はワクチン未接種の上、基礎疾患があるので、慎重にならざるを得ず、極々最近まで訪台にはストップをかけていた。


(台湾は世界で最も武漢ウイルスの抑え込みに成功したが)


台中抜きにして、わたくしの訪台は考えられない。あり得ない。


ここでふと想起する。


武漢ウイルスにより大切な家族、愛する人を亡くした人たちがいる。


やむなく廃業した人たちがいる。


人生設計、進路を大幅に狂わせられた人たちがいる。


後遺症で一年以上、今現在も苦しんでいる人がいる。


決して忘れてならぬのは、武漢ウイルスとの闘いは、まだ終わっておらず、現在進行形で続いている。


武漢ウイルスが心底憎い。その元凶中共はさらに憎く、忌々しい。


おっと、話が横道に脱線したので、重い話はこれでおしまいにする。





さて、仙台空港から1時間半かけ関空へ到着。


到着ロビーでは、わたくしが「大阪の妹」と呼んでいるブログを通じて知り合った友人しゅしゅさんが出迎えてくれた。ありがたや、ありがたや〜



11年前、台北で会って以来、感動の再会!再会できてホントによかった。かみさんも歓喜。

11年間会っていなくとも、根っこはしっかり繋がっているので、久々の再会でも何の違和感もない。それがうれしいのだ。



今回の旅に、献身的に大阪を案内してくれたしゅしゅさんに感謝、深謝、多謝。


もし、しゅしゅさんかいなかったら、右も左も前も後ろも分からない我ら初老夫婦は路頭に迷い、スムーズで充実した大阪旅は実現できなかっただろう。ありがとう、しゅしゅさんお願い




関空に着くと我々一行は、広〜い宏〜い空港を散策。余りにも広大さに仙台空港がオモチャに見えてくる。



果てしなく広い関空は見応えあり。


久々に飛行機に乗り、国内だけど、冗談抜きで、なんだか海外へ来た気分になってくる。これには、かみさんも至極同感。





滑走路を眺望しながら、はっと我に返る。んだ、んだ、ここは大阪だべ。


やっと来たべ大阪!


撮った写真を整理しながら、こうしてブログを書いていると、わたくしの中で次々と大阪の歌が流れてくる。


大阪で生まれた女


やっぱ好きやねん


悲しい色やね


雨の御堂筋


大阪恋物語


◎たかじんさんの存命中にコンサートへ行き、あの美声を生で聴きたかった。


これまで閩南語歌謡ばかりカラオケで歌っていたが、今後は上述の大阪にまつわる歌を持ち歌に加えたい。はい決定!


そういえば歐陽菲菲の雨の御堂筋は、北京語版もあったな。



とてつもなく広〜〜〜〜〜い




ミュージアム内の空港模型コーナーへ


圧巻のジオラマ感に、ワクワクゾクゾクしてくる!





まるでサンダーバードキャプテンスカーレットの世界だ。例えがちと古いか?!



模型が今にも動き出しそうな超絶リアリティー。


圧巻なり、圧巻なり!モデラーの職人魂に敬服。




旅客機用タイヤを両手いっぱいに抱え、ご満悦のわたくし。


しゅしゅさんとのツーショット。


しゅしゅさんに当初よりリクエストしていた関空散策。


空港の広大さと見応えあるミュージアムに終始圧倒され放しで、空港でこんなに楽しんだのは初めてだ。改めて関空すんげぇ!



今後数回に分けて大阪旅の模様をお送りしたい。


幼稚園児以来53年ぶりの大阪は、懐かしさと新発見が入り混じり、内容てんこ盛りの旅。


旅は人生への投資。


人生楽しんで、なんぼ。



つづく