台中の姪っ子は、現在17歳の高校2年生。


食堂を経営する父親と同じ道、プロの料理人を目指し、料理に特化した高校に通っている。


今回授業に出された課題はパン作り。

今すぐにでも、かぶりつきたいところだが、もし日本へ空輸したら、仙台の我が家に届く頃は味が落ちているだろう。



姪っ子が物心つく前、この子を将来日本へ留学させようと義伯父のわたくしは企んでいた。


理由は、日本語を身につけ、そして仙台弁をも学んでほしかったのだ。


が、彼女は厨房に立つ父親の背中を見て育ち、料理作りのほうに強い関心を持つようになり、わたくしは諦めざるを得なかった。


姪っ子自ら己の道を決めたのだから、それでいいのだ。と、納得しているわたくし。



日本統治時代の影響を受けており、パンは閩南(みんなん)語でもぱんと言う。


パンの作り方も日本式を踏襲しソフト系。



食パンに至っては閩南語で「しょっぱん」と言う。


ぶどうパンは「ぶうとうぱん


あんパンは「あんだおぱん


メロンパンは「めろんぱん


もうほとんど日本語だ。



しゅうおじさんは、顎が痛くなるほど歯応えのあるハード系パンも好きなので、次回台中へ行った際は姪っ子に作ってくれるようリクエストしたい。



姪っ子、自宅で菓子作りに励んでいるところ。


武漢ウイルスが猛威を振るい、この3年半会っていない間に、150cmそこそこだった姪っ子の身長は160cmまで伸びた。

伸びたのは身長だけではなかった。父親のDNAを受け継ぎ、恰幅よく腹周りまで貫禄が出てきたが、それもご愛嬌。




めいこい(かわいい)姪っ子のためにも、彼女がとことん道を極められるよう、大成するまで、しゅうおじさんは応援していく。



姪っ子よ、己の道を突き進め。