帰省中のかみさんが送ってくれた写真だより。


そう、妻はフォルモサの人、台湾の人である。


仙台に残るわたくしのほうは、大雪で連日に渡り庭先や駐車場の除雪に追われ、もはや腰痛寸前。


かみさんは、いい時期に台湾へ帰省したものだ。まったく。わたくしも台湾でぬくぬく暖まりたい。



台中駅

明治38年(1905年)開業。現在の台中駅舎は三代目。まるで空港を思わせる天井が高く広々とした造り。


無駄に広すぎる感もあるが、首都台北への対抗心、台北駅よりも素晴らしい駅を目指した結果だと思う。




一方の旧駅舎は⋯⋯

現存する旧駅舎は二代目。(大正6年)1917年完成。現在国定史蹟に指定。


旧駅舎のほうが味わいがあり、わたくしは断然こちらの方が好きだ。見応えがある。


旧東京駅舎に似ている。そう見えるのは何もわたくしだけではないでしょう。



すでに役目を降りた古い列車を展示。








旧駅舎内


前回3年半前、武漢ウイルスが流行する前に訪れた時は駅舎内は修繕中で開放していなかった。



復元された当時の切符売場


重厚な当時の支柱。



日本統治時代からの歴代駅長が記されている。






西洋人初の日本語作家リービ英雄さんは、幼少期の5年間を台中の日本家屋で暮らしたが、リービさんは、おそらく、この旧台中駅舎をしっかりと覚えていると思う。


台湾で日本と日本語に出会ったリービさん。わたくしも台湾で日本を探している。この旧台中駅もその一つ。


ここ台湾で先人たちが残していった日本を追い続け、時には離島まで渡る。


やっとこさ疫情が落ち着き、さあ、わたくしも今年は行けるだろう、フォルモサへ。