仙台市若林区 阿弥陀寺


毎年お盆の時期は非常に蒸し暑いのだが、今年は特に酷暑中の酷暑で、寺に着く前には、すでに大量の汗をかいていた。


暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものだが、この酷暑が、あと一ヶ月以上続くと思うと気が滅入る。



檀家とはいえ、毎回鋭く値踏みをされている感で門をくぐる。背筋を正し、ピリッと気が引き締まる思いだ。


(台湾の寺なら躊躇なく気軽に入れるが)




父は54年前に、母は6年前に他界し、先月母の七回忌を済ませたばかり。


台湾の義父は8年前に他界。高雄の寺に眠っている。お盆のこの時期は台湾の方向に正対し、合掌。


3人とも千の風になってあの世から残された家族を見守っていることだろう。






時宗の宗祖、一遍上人(いっぺんしょうにん)


季刊誌「遊行」より一遍を描いた絵。


檀家であるにも関わらず、わたくし、一遍についてこれまで詳細を知らずに育ってきた。


親や親戚も教えてくれなかった。今さら感はあるが、今後改めて住職に尋ね、とくと聞くことにしよう。








16日、お盆最終日の夜


13日から4日間飾った精霊馬は、足(割り箸)を引き抜き、送り火に焚べた。


 

我が地域の町内会では盆火の習慣があり、13日の迎え火から16日の送り火まで4日間執り行われる。


最終日の送り火で先祖の霊を見送り、4日間のお盆を締めくくった。


来年こそは、すでに疫病が下火になり、マスクなしで盆火が行われるよう願いたい。そう盆火に託したい。


先祖の霊も、家族の皆がマスク姿では表情が見えず、残念がっているだろう。