今回訪れた場所は、宮城県の塩釜なのだが、まるで前回記事の続編を見ているかのような情景に、日本と台湾の深い縁を感じずにはいられなかった。



旧えびや旅館


塩釜神社付近に位置する明治初期建造の遊廓建築。



明治9年(1876年〕明治天皇東北巡幸時には随行の大隈重信らが宿泊。尚この時、陛下は伊達政宗が建立した松島の瑞巌寺「上々の間」に宿泊。


昭和10年(1935年)には所有者が変わり、茶舗を開店し、震災前まで営業されていた。


明治初期の木造3階建ては珍しく、塩釜では唯一の存在。



東日本大震災では津波の被害に遭い老朽化が進み、解体の危機にあった。


だが、東北工業大学の調査により明治初期建造の県内に現存する唯一の遊廓建築であることがわかり、歴史的価値があるとして修繕し保存されることになった。





現在は1階が喫茶店。2階が中古和服のフリマや寄席、日舞などの会場に。3階が博物館。






流れた150年の歴史の重みをずしりと感じる。ずしりと。


懐かしや足踏みミシン。ふと亡き母親を思い出す。




創業当時の来客も、きっとここでおにぎりを食していたことだろう。


気分は一気に明治へタイムスリップ。


窓から臨むは塩釜神社附属の御釜神社




最後に〜
冒頭で書いたとおり、旧日本家屋を通じて、今回改めて日本と台湾の縁を強く感じ、まことに勝手ながら台湾は日本の同胞国だなと思った次第である。