武漢ウイルス禍が終わったわけではなく、第2波が懸念され、予断を許さない状況ではあるが、
警戒しつつも、少しは日常を取り戻しつつあるので、もう旅の気分を出してもいいと思い、中断していた2019年11月の訪台時の記事を再開したい。
台北市萬華區西寧南路の、とある牛肉麺店にて
台湾に残る日本統治時代の遺跡を追い、研究している友人で作家の周鼎國さんの誘いを受け、牛肉麺を食べに行く。
周さんは、非常に霊感が強く、統治時代台湾で亡くなった日本軍将兵が、周さんの枕元によく現れるという。
現れては、私の墓を探してくれ、私の出来事を物語にして書いてくれ、とささやく。
周さんは、彼らの思いを察し、台湾全土に眠る日本人墓地、中には管理されていない、地元の人たちも知らない墓を探し当てていき、供養している。
また、彼らから告げられたことも著作の中で綴っている。
周さんは、日本語がわからない。
ならば、どのようにして彼らのことが理解できるのかというと、言葉ではなく、彼ら将兵たちは、周さんの脳の感覚に来意を伝えているという。
あまりにも強い霊感の持ち主の周さんに、亡霊となった将兵たちが、すがる思いで周さんの元に降臨しているだろう。
さて、周さんについて書くのは、本テーマではないので、詳しく記すのは別の機会に譲りたい。
本題へ
牛肉麺だけでよかったのだが、周さんがあれもこれもと付け合わせの小料理を注文していく。
ビールも勧められたが、じっくり話し合いたいので丁重に断った。
お目当の牛肉麺登場。
たまたま映り込んだ白いベンツが北門と妙に合っている。が、本心としては日本車が写ってほしかった。
この角度だったら台湾でも販売されているGT-Rかハチロクが似合っているだろう。
夜間ライトアップされ、さらに美しさが増す北門。
ここで周さんと別れ、近く仙台での再会を誓った。
が、武漢ウイルスの影響により、いつ再会できるか今もって予定がつかない。
わたくしも、次回はいつ訪台できるだろうか⋯