旧陸軍歩兵第四連隊兵舎。現在は仙台市歴史民俗資料館。
建物は重厚な造り。
小学校教室の机と椅子(昭和初期)
ここに展示されているということは、持ち主の兵士が戦地から無事に帰還した証。
これを胸に忍ばせ持ち帰ってきた兵士にとって千人針が、戦地で何物にも勝るお守りとなったのである。
兵舎の居室を再現
ベッド横の銃架に三八式歩兵銃。
明治38年から昭和20年の長きに渡り日本陸軍制式小銃に君臨。
銃は相当長い。これに銃剣を着剣したら更に長くなり、取り扱い操作に高い練度を要したことが伺われる。
命中精度がよく、狙撃戦では敵兵を震え上がらせた。
しかし、第二次大戦も後半になると世界的には自動小銃が主流になっていくも、陸軍は最後まで手動のボルトアクション式に拘泥。
当時の日本人が今より小柄だったとしても、ベッドの幅は寝返りが打てそうにない狭さだ。
当時の第四連隊兵舎
飯盒の形は今も昔も変わらない。
大正時代の仙台駅前
戦後の墨塗り教科書
戦前戦中の教育が真っ向否定され、文字という文字はすべて墨だらけ。これでは何が書かれているのかまったくわからない。
軍艦旗
皆誇らしげな表情をしている。
広く周知する、皆に見てもらうことに徹した当館の姿勢、度量の広さに感謝。
ここへは、台湾の友人で日本統治時代の歴史を研究している作家に来仙の際はぜひ連れて来たい。