

今日はオープンカレッジの「歌声サークル」の日です。朝の仕事を済ませ、8時40分過ぎに出発しました。9時10分に到着しました。既に会場にはメンバーが来ていました。10時からの例会なのに、早めに集まってきました。私は開始前の様々な準備をしました。新しい楽譜は4曲印刷して貰い、サークルの中での「文芸講座」への参加者に、持参したレジュメを配布しました。録音の収録機もスタンドを立て、準備しました。9時半過ぎには大方のメンバーが集まってきました。
秋の大学の文化祭出演の演目も、前回の例会で大体が決まっていました。メンバーの中に、前回のレッスンで歌った楽曲を収録して、CDに焼いてきた方がいました。約20枚焼いてきてくれたので、実費で頒布してくれました。飛ぶように売れて、直ぐに完売になりました。そんな作業をしていたら開始の時間が来たので、レッスンを始めました。
今日配布した新曲からどんどん歌っていきました。今日は発声をしないで、どんどん歌っていきました。配布した新曲を歌ってから、前回レッスンした曲も歌いました。
その後、文化祭で演奏する曲も、全て歌いました。文化祭出演の楽曲は、みんなが歌い慣れた楽曲なので、1コーラスだけ歌い、どんどん歌を歌いました。
途中で1回ブレイクを入れましたが、最後まで休みなく歌い、90分を終了することができました。本当に休みなく歌い、サークル員も大変だったのでしょう。今日も休みなく、たくさんの曲を歌って、例会を終了しました。
いつものように生花を飾ってくれたメンバーの方が、花瓶の花を持たせてくれました。この方は毎回、生花を持参して、会場に飾ってくれるのです。終わったら、その花を私に花束のようにして手渡してくれるのです。毎回のことなので、本当になかなかでできないことだと感じました。
また、必ずメンバーの中に、頼まないでもコーヒーを入れてくれる方がいます。今回もそんなことが2度もありました。最初にコーヒーを入れてくれ、ブレイクの時にも別の方が入れてくれました。頼まないでもしてくれる心遣いは、やはり中高年お方々の素晴らしいことかも知れません。
私の周りには、こんな方々がたくさんいるのです。音楽を媒とした繋がりを感じる瞬間かも知れません。ここのサークルの方は、70人もいるのに、不平ひとつ言わないで参加してくれることにも幸せを感じています。中高年なら、不満のひとつも出てくるようなものなのですが、毎回幸せな気持ちでレッスンをすることができるのは、本当に嬉しいことです。このサークルの方々の、細かい心遣いを感じることができるのも、本当に嬉しいことだと思いました。
また、事務局の方々も、今年度から新しい人にかわったのですが、前の方と同様、細かい気配りや準備、楽譜の印刷など、テキパキと対応してくれるのは、本当に有難いことだと思いました。
「歌声サークル」だけで、70人のメンバーが、快く活動できるのにも、事務局の方々の配慮や細かい気遣いがあるのだと思いました。
こんな中で気持ちよく70人のレッスンに取り組むことができるし、毎回メンバーの方々の、様々な細かい心配りを感じることができることも嬉しいことです。
メンバーもこの3年で、皆さん随分成長してきたのかも知れません。生き生きとした「歌声サークル」の活動は、ここの講座の一番のメインかも知れないと思いました。
中高年の方々のパワーの大きさと、細やかな心遣いに、ひと回りもふた回りも心が豊かになり、癒される思いがしました。ここのサークル活動の素晴らしさが、70人のメンバーの数字になって表れているのだと思いました。
レッスンが終了し、家に戻って昼食を済ませてから、スタジオに戻りました。13時を過ぎた頃でした。今日は14時前から個人レッスンが入っていました。15時過ぎからも入っているので、少し早めに来るように連絡していました。
レッスン生が14時10分前にやってきました。今日のレッスンは、ヴォーカルのレッスンです。月1回のペースで練習に来る方で、この方は「歌う会」や「カラオケ交流会」にも必ず参加する方でした。歌唱力は抜群ですが、まだまだ耳覚えでの歌唱が多いので、レッスンでは、楽譜から読み取り、正確に歌うことを重視しました。楽譜には全てのことが記載されているのです。それをどう読み取り、歌唱にい生かすかが、指導者として問われるところです。
私は、オリジナル歌手の歌を聴かなくても、レッスンが出来ると思う程、楽譜の正確な読み取りを心がけているからです。歌の全ては、楽譜に記載されているとも感じています。オリジナル歌手は、そこからさらに進んで、自分なりの表現を加えているという立場なのです。
今回の課題曲も、歌ってみれば何でもないような曲なのだけれど、楽譜からチェックしたら結構難しい箇所がたくさんありました。いかに耳覚えで、アバウトに歌っているかを実感しました。カラオケボックスや普通に歌うのでは、何でもないことなのですが、ステージ歌唱となると、全てを吟味する必要がありました。
今日も楽譜を見ながら、全てをチェックし、楽譜記載通りの指導をしました。あとは全てを受け止めた上での、自分の表現に取り組むことです。この方は歌唱力抜群な方なので、全てを理解した後、オリジナル歌手のUtubeを聴いてから、自分なりに取り組んでみると話していました。
大分歌い方も変わり、楽譜通りの歌い方にはなってきましたが、やはり今まで耳覚えの歌い方もあり、歌いにくい感じがしました。最初に耳覚えで覚えた歌は、修正するときに、歌いにくさや「いずさ」を感じてしまします。修正するには、「いずさ」がなくなるまで、結構練習する必要があるのです。なかなか修正は難しいのです。そこが自己流で覚えた方のウィークポイントだと思いました。自己流を修正するのには、倍の時間が掛かるというのは、そのような理由(わけ)なのです。
簡単なように見える歌ほど、難しいのだと思いました。楽譜を正確に読み取りながらの、1時間お細かいレッスンを終了しました。思っていたより、結構難しいと本人も話していました。
今までの覚えがあるので、まだまだ正確に歌っても歌いにくいし、「いずさ」を感じるとも話していました。その「いずさ」が「いずくなくなる」までにレッスンして、歌い込むことが本当の歌唱の勉強かも知れないと思いました。その意味では今日のレッスンは、大いに勉強になったと話していました。
最後に新たにレッスンに取り組みたい楽曲も歌いましたが、私の知らない曲でしたが、素晴らしい曲でした。もうレッスンする必要がない程だと感じました。世の中には素晴らしい楽曲が、まだまだあるのだと感じました。もうレッスンする必要がない程だと感じたのですが、やはりそこからが「本当の」レッスンなのです。このレッスン生は、その「本当の」レッスンへの入口に立っている方だとも感じました。
楽譜を探し出しての、次回のレッスンが楽しみになりました。
1時間のレッスンの後に、旦那様が迎えに来て帰っていきました。まだ今日も、これからも仕事をすると話していました。この方は仕事の合間にレッスンに来る方でした。一人で何人分も仕事をする程、ヴァイタリティーに溢れた方で、だからこそ歌を生きるエネルギーにかえているかただと感じました。どんなに忙しくても、外食はしないで、自分で全て料理を作って、家族や周りの人々に食べさせていると話していました。
やはり素晴しさの裏には、人間の物凄い努力とリアルな生活が隠さているのだと感じました。旦那様と一緒に力の限り、仕事をしている姿に、私も励まされる思いがしました。
16時近くなって、ピアノのレッスン生がやってきました。この方もヴァイタリティーに溢れる方で、毎週レッスンに通ってくる方です。レッスンを始めて間もないのに、既に5曲の楽曲が「合格」しました。今は新たな「調」の楽曲に入っています。毎回既習曲もノーミスで弾けるまで弾いてもらいます。
今日は新しい「調」の楽曲の仕上げに入りました。何回か修正して、「合格」しました。これだけのペースで進んでいるのですから、この方は相当な練習をしているような気がしました。そんなに頑張らなくてもいいのにと思うのですが、この方の気性なのかも知れません。今日も「合格」した後、新たに一段とハードルの高い曲に挑戦することになりました。新しい和音も幾つか出てきます。伴奏の仕方や、和音の説明をして、弾き方も指導しました。次回は果たしてどこまで進むのでしょうか。
1時間のレッスンの後、いつものように談笑しましたが、今日は、墓参りの花を買う必要があるので、17時15分で時間を切りました。話し足りなかった部分もあるようですが、今日は、時間が押していたので、終了しました。話し足りないこともあったようですが、またの機会にすることにしました。
レッスン生が帰ると同時に私も出発して、墓参りのための生花を買いに行ったのですが、何とその花屋には、花がほとんど売り切れてなくなっていました。まとまったセットものがなかったので、何とか見繕って墓参りの花を購入することができました。その足で風呂に行きましたが、駐車場で水を貰って、花を水を含ませたティッシュにくるんでビニールで包んでおきました。
風呂やサウナに入り、今日もやっとリラッックスして、帰ることができました。
今日も朝から忙しい時間を過ごしました。時間との競争のような一日でしたが、無事終わりホッとしました。充実した「歌声サークル」のレッスン、午後からのヴォーカルやピアノのレッスンで、時間が流れていきました。
レッスン生が、皆さんそれぞれに頑張っているのに励まされました。一人ひとり本当に自分の生活と向き合いながら、必死になって頑張っているのだと感じました。
人間に与える音楽の力の凄さを感じながら、一日を過ごすことができました。「歌声サークル」の方々も、個人レッスンで頑張っている方も、皆音楽の力を自分の生きる糧に変えながら頑張っているのだと感じました。
私もこれからも、この音楽の偉大な力を信じながら、音楽に寄り添って、人々の生きる力にかえていく仕事に邁進して行きたいと思いました。