演奏活動の醍醐味、緊張の一日 | アカデミー主宰のブログ

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仙台ミュージカルアカデミーの旬な日常情報をお届けします。
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ライブ動画も掲載しました。検索は、ユーチューブで「仙台ミュージカルアカデミーライブ&発表会、花は咲く 荒浜」です。

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 今日は朝から忙しかったです。朝は、臨時にお手伝いさんが来てくれ、洋服の整理の仕事をまとめてしてくれました。一緒に仕事をしたので早かったです。衣裳部屋にある衣類を整理し、ケースに詰めて収納しました。たくさんの衣類を整理するのは大変な作業でした。今まで一部屋が満杯状態でしたが、整理して片付け、綺麗になりました。掃除機もかけて部屋らしくなりました。
朝食は、今日は、昨日レッスン生から頂いたパンを焼いて、バターやブルーベリーを載せて食べました。茄子ととろろ昆布の「あんかけ風スープ」も美味でした。デザートは、いつものように青森リンゴを食べ、お手伝いさんに昼のおにぎりを渡しました。9時になったので、近くのスタジアムの近くまで送って行きました。
 私は、早速スタジオに急ぎ、今日の演奏曲の猛練習に入りました。昨日、曲目が決まって、連絡があったので、何とか楽譜を探しておきました。スタジオに持参する、ステージ用のデジタルピアノを組み立てました。スピーカーに繋ぎ拡声します。
 私の練習のやり方は、時間が無いので、次のようにしてするのです。パソコンをステレオに繋ぎ拡声します。Utubeで曲目を検索して、実際の演奏曲を流しながら、ピアノで練習します。スピードラー二ングと同じで、一方で楽譜を見ながら、一方で演奏を聴きながら練習をするのです。2、3回練習すれば大体弾けるようになります。キーコントロールを使いながら、どんなキーでも合わせることが出来るのです。歌手のキーが何であろうと、キーコントロールを使って、楽譜の調で弾くことが出来るのです。
 10時前から始めて、12時半過ぎには全曲を弾けるようになっていました。7曲の曲は、初めての曲もありました。でも何とかクリヤーできたような気がしました。
 切りのいいところでやめて、搬出の準備です。結構な量になりましたが、何とかトラックに積み込む準備をすることができました。 
 急いで昼食を作って済ませ、14 時からの個人レッスンに備えました。時間よりも早くレッスン生が来ました。最初はいろいろ雑談してから、レッスンを始めました。歌唱力があるレッスン生ですが、ヴォイトレの後は、課題曲の細かい部分を聴きながら指導しました。 
 今日のレッスン曲は「愛燦燦」でした。上手には歌えるのですが、やはり楽譜を見ながらチェックすると、かなり崩して歌っています。というより、最初の段階で正確に覚えていないことが分かりました。やはりカラオケの、耳からの覚えなのですね。きちんとチェックして、正確に覚えましたが、これが結構難しいのです。三連符のスローロックバラードですが、楽譜にしてみると、かなり複雑で、しかも難しいです。リズムの流れと歌詞付けを、見落としてしまうような部分がかなりありましたが、チェックして正確に覚えることができました。正確に覚えるだけで、今日のレッスンは終了しましたが、きちんと覚えられたことに満足したようで帰って行きました。
 15時過ぎましたので、いよいよ今日の大仕事への出発です。
 まず機材をトラックに積み込みました。大きなスピーカーとデジタルピアノがあります。その他にも小物や楽譜のキャリーバッグなど幾つもの荷物を積み込みました。
 家に寄ってステージ用の洋服を持って出発しますが、まだ時間があるので、ここで急いで30分だけ黒猫の製作に取り掛かりました。今は新型黒猫No3の、際どいストリングス風の黒猫を製作しています。ギリギリまで形を小さくしながらも、玉袋の膨らみは大きめに取る方法で製作しています。ギリギリで前布上部の幅は、10センチ程度でしょうか。
 従来の黒猫製作の方法の大寸の大きさで、高さを16センチで製作した、縦に二つ折りした黒猫の前布の下の部分から、さらに2~3センチ上がった所から楕円の曲線を深く縫い、従来の線に合流させます。
 前布幅は22センチのものを縦に半分に折ってありますので、中央から5~6センチの部分に印を付け。その点と楕円を縫い始めの部分を結んで二つ折りにし、5ミリ内側をミシンかけします。両方を縫い、出来た三角部分を、縫い目の5ミリ外側をカットします。これでNo3のストリングス風の前布の完成です。
 出来た前布は、上部の幅が10 ~12 センチ、楕円の縫い始めまで13~4センチとなり下部に楕円の膨らみができます。これがリフトアップする玉袋が入る部分です。こうなると黒猫は、単なる長方形を二つ折りして、下側を曲線で縫った形とは違って、ふわっとした楕円の円錐状の形になることが分かります。
 ストリングス風は、平面の布を、曲線縫いや前布幅を狭めて外側をカットすることにより、竿や玉袋の複雑な形状に対応した、立体感のある形に仕上げることが出来るのです。
 あとは、紐の付け方ですが、ポイントは紐を細くすること、ギリギリの長さで、長くしないこと、下紐の長さは、長くしないで、きつめの長さにすることです。
 私の場合、体重90キロで29センチです。全体的に、布の部分はカットしたために小ぶりですが、玉袋の量感はさらにアップして、立体的になります。ストリングス風のエロイ黒猫ですので、決して常用向きではありません。撮影用とか褌バーに行く場合とか、鑑賞用での使用をお勧めします。
 常用の場合は、今まで通りの幅の広い黒猫がしっくりして使用し易いように思います。そんなNo3の新型黒猫を夢中になって何着も製作していました。
 16時30分を過ぎた所で、洋服を準備し、スーツバッグに収納して出発しました。仙台の中心部にある有名な結婚式場へ到着しましたが、機材の搬入口がわからなく、周辺を一回りしてしまいました。全部一方通行になっているので、搬入口までなかなか辿り着かなかったです。しかも辿り着いても入口が地下で、車を下ろし、そこから機材を台車2台で搬入です。幸い通路が平坦で繋がっていたので、エレベーターを使って搬入することが出来ました。会館の方が手伝ってくれたので助かりました。車は1階の駐車場まで上げて駐車してから、搬入機材セッティング、ぎりぎり時間に間に合いました。18時半開始の年末の納会パーティーでしたが、若干の音出しと、早く来ていた歌い手とのリハーサルを終えました。リハーサルと言ってもキー合わせと、歌い方の確認です。前奏、間奏全て楽譜通りに進むことを確認して終了、19時のスタンバイまで待機しました。
 会は進行し19時過ぎに、紹介されて自己紹介、ピアノの生演奏で歌のステージが始まりました。ステージの上は、スポットライトが降り注いでいます。演奏が始まりました、もうこのまま流れるだけです。ほとんど初見でしたが、練習してきた通り演奏しました。
 やはり完全に音楽が頭に入っていないので、ぎこちない所もありましたが、歌に合わせて生演奏を成功させることが出来ました。
 次々と歌い手が変わりますが、打ち合わせした通りに、しかも間違ったら歌い手に合わせてあげながら、全部のステージを終えることが出来ました。
 そのあと自由な飛び入りの場面がありましたが、2曲ほど知らない曲がリクエスト、急いで楽譜を探し、見つけて初見で伴奏です。これは全く知らない曲もありましたが、何とか初見で伴奏することが出来ました。やっと終了して心をなでおろしました。
 本当に緊張する場面でしたが、緊張している様子は見せず、穏やかな表情で取り組んでいく、凄いステージの醍醐味があるのです。終わった時の快感は、体験した人でなければ分からないかも知れません。
全て終わって、機材を搬出、これも大変な作業でしたが、主催者の一人が手伝ってくれて大助かりでした。21時過ぎに搬出、直接スタジオに戻り、機材を収納しましたが、調べてみて気が付きました。
スタジオで使っているワイアレスマイクを忘れてしまったのです。演奏が終わった時に、司会者がマイクを片付けて、その中に紛れ込んでしまったことに気がついたのです。搬出の際は全く気が付かないで、チェックして分かりました。
 収納が終わってから引き返し、会館のステージまで戻りましたが、マイクは主催者が持ち帰ったことが分かり、即連絡、やっと連絡がつき、待ち合わせしてマイクを受け取ることが出来ました。
 疲れてしまったので、料理をする気にならないので、スーパーで買い物をしてから、家に帰ったのが夜11時を過ぎていました。早速、風呂を沸かして、日記を準備してから、食事です。刺身と寿司を買ってきて正解でした。スーパーもこの時間だから、値段を下げていました。その他にも買ってしまいましたが、余り食べると体に良くないので、ブルーベリーで割った焼酎を飲みながら、長い緊張した一日を終えることが出来ました。
 神経的にもくたくたに疲れた一日でしたが、単なる疲労感だけではなく、充実した一日でした。また初見に近い形でステージをこなす実感を体験し、また一つクリヤー出来たような実感に包まれていました。今までこんな「恐ろしい」体験をたくさんしてきたからこそできるのだと、自分の神経のずぶとさにも驚いています。
 まるで綱渡りのような音楽人生、演奏活動の凄さと醍醐味は、ある意味でサーカスの空中ブランコのようなものなのかも知れません。

・今回は持って行ったアコーディオンは、使わず全てピアノで演奏しました。結婚式場のゴージャスなホ ールなので、ピアノがふさわしいと思ったのです。