震災ルポ⑯ 燃料難民解消か?スーパー銭湯並ばず入湯、残すはガスの復旧のみ(2011.4.4朝記述)
今日(3日)は、朝食後お手伝いさんを多賀城まで送って行き、そのまま家に戻りました。ガス欠になりそうなので家に戻って、買い置きの燃料を給油しました。一人で出来る作業から始めました。昨日貰って来たダンボールを倉庫に運び、倉庫の中の書籍や資料の片づけをしました。1時間ほど作業をして一段落をした頃に、お手伝いさんが帰ってきたので、再度一緒に倉庫の片づけをしました。貰って来たダンボール10個分に収納し、片付けることができました。大体は終了したのですが、まだ全部終わっていません。またダンボールを貰ってきて、片づけをすることにします。
昼は、昨日のミネストロスープの他に焼きそばを作り、サラダを加えて食べました。ミネストロスープは、昨日より味が染みて美味しく感じられました。昼食が終わってから、休憩の後、今日は、お手伝いさんが、スーパー銭湯を希望するので、名取のスーパー銭湯に行くことにしました。道路は、結構車が多かったのですが、あまり渋滞することもなく銭湯に着きました。スーパー銭湯も、今日は整理券はなしで、すぐに入ることができました。サウナや水風呂、露天風呂は、やっていませんが、たくさんの人々で混み合っていましたが、気持ち良い銭湯を味わうことが出来ました。何よりもシャワーが使えたのがよかったです。秋保温泉よりは熱くはなかったけれど、適度な気持ち良さでした。
帰りはマーケットに寄って買い出しをしてきましたが、品物が無かったものもありました。さらにガソリンスタンドに寄ったのですが、何と今日は行列がなく、すぐに給油することができました。携行缶を持って行ったので、本当はダメなのですが、頼み込んで携行缶にも入れてもらいました。ガソリンが、少しずつ市民まで行き渡ってきた感じがしました。今日は長い行列が見られなかったのが、不思議でした。
反面たくさんの車が道路に溢れ、店もほとんど営業を始めており、活気のある日曜のように感じました。ようやく本来の賑わいが戻ってきた感じがして、嬉しく思いました。
また、今日は、朝からガスの点検に、たくさんの係員が私の住んでいる地域を回っていました。ガス漏れの検知作業で、ガスはこの地域までは、きているということでした。この地域の全部点検が終われば、ガスの復旧作業が終了することになりそうです。でもいつになるかは分からないと言っていました。一日も早くガスが来ることを願っています。
この地域の若林区は、東部の荒浜が壊滅的な被害を受けて、ガスの復旧も市内で一番遅い地域になってしまいました。私の住む地域は、若林区の西部にあり、市街地が近いのですが、津波の被害を危うく逃れることができました。この区の東部は壊滅的な被害、西部はかろうじて津波から免れた地域、同じ区域の中で全く対照的な被害結果になってしましました。ガスの復旧は最後でも仕方がないと思われました。
燃料をゲットしたので、ヴァイオリンの生徒さんに燃料を分けてあげることにしました。ガス欠で移動できないと言っていました。住んでいる所まで携行缶でもっていき給油してあげました。これからは自由に動けるので、今度の土曜からレッスンに来ると言っていました。
家に帰ってから残りの燃料を、乗用車に給油し、今日ゲットした燃料全てを車に給油し、何となくほっとしました。これからは燃料で、ストレスにならなくてもいいと思うと嬉しし思いがしました。
今日は4月最初の日曜日、震災から24日目でやっと燃料難民がなくなった感じがしました。ガスの復旧がいつになるのか、首を長くして待ちたいと思います。
明日から、カルチャーセンターの講座が復活することになりました。最初はヴォイストレーニングから始まります。午後からは、避難所回りの演奏活動の予約が入りました。明日は大学生のヴォランティアの合唱もやるそうです。避難所になっている市の文化センターで行うそうです。ヴォランティアだけれど、演奏活動ができるのは嬉しいことです。精一杯がんばっていきたいと思います。