レッスン生が、震災復興のオリジナル曲に挑戦したいというので、そのレッスンに入りました。
既成の曲は、自由にカラオケボックスで歌えるし、分からない所だけ、先生に聞けばよいという考えからです。
既成の曲をレッスンしていくのも良いのですが、誰も歌っていない曲を、自分が開拓していくという考えも素晴らしいと思いました。本来の音楽活動は、そういうものなのです。
歌手が歌った曲、既成の曲を覚えて歌うカラオケの練習は、あくまでも「真似歌い」の世界で、本来の音楽活動とは少し違っています。
本来の音楽活動は、自分だけの作品として、オリジナル曲を歌っていくことが、世の中に向かって発信することに繋がるのです。既成の曲を、いくら上手に歌っても、(それはそれだけで意味はあるのですが)、それは単なるカラオケの世界の「真似歌い」に過ぎないのです。
素晴らしい歌も沢山あるので、それを歌うことは意味はありますが、本来の創造的な独自の音楽活動とは、そういうものではありません。
プロであろうとアマチュアであろうと、自分だけにしかない作品や歌唱を出していくものなのです。震災復興の作品を、自分で歌ってみたいという意欲に、音楽活動の本質の姿をを感じました。
私の作品は、長年別の仕事に携わっていたために、発表することるもなく 眠ったままの作品が、約200曲以上あります。それを少しずつ発表していくのですが、歌いたい意欲のある方には、無償で提供していきます。
作品が仕上がれば、収録して、無償でFM放送で流すことにします。そのためのレッスンが必要ですが、やる気のある方々には、その方に合った楽曲を提供していきます。
ジャンルは様々です。演歌やポップスの作品、うたごえや抒情歌の世界もあります。
レッスン生の多くは、カラオケはかなりのレベルの方が多いので、そろそろ自分の独自の世界を切り拓いていっては如何でしょうか。その時期に差し掛かっていると、思いました。
新しいレッスン生から、そんな意欲を感じるのは本当に嬉しいことだと思いました。
本来の音楽活動とは、創造的、独自的な作品を、個人のかけがえのない個性によって、世の中に二つと無いものを、世の中に向かって発信していくこと、それが本当の芸術活動、音楽活動なのです。
フランク永井の、昭和歌謡史に燦然と輝く素晴らしさは、実は全くそこにあることが、実感として分かるのです。